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~実力のない主人公でも異世界で最強になりたい~

「痛った.....今日もかよ......」

僕の名前は七草奏明ななくさかなめ18歳。奏明の名前の由来は明るく生きる、、、、、ただそれだけ。

こういう前向きな名前なんだけど現実はいじめられっ子。

「はぁ~家に帰ってもろくなことがないしな~.....はぁ~」

なぜこのようなことを言ってるのかというと、去年交通事故でお父さんをなくして、お母さんが精神的に参っているからだ。そのせいで、夜にはいつも発狂して隣人には近所迷惑といわれる、険悪な関係だ。

「僕はいじめられてるし、、家には帰りたくないし、、、、いっそ死のうかな。。。。。」

溜息と共に絶望の一歩を踏み出したその瞬間だった。

「は?」

僕は何者かに押された。

「おいここ駅のホームだぞ。」

なぜかぼくはいたって冷静だった。多分このような結末を望んでいたのだろう。

「ここで僕の人生は終わりか....来世ではいい人生を歩めますように、神様お願いします。」

「でも、誰がいったいこんなことを?」

と思い、犯人の顔を拝んでみようと思ったがその願いは叶わなかった。僕は電車に撥ねられて死んだ。

僕、七草奏明18歳、18年という短い人生に幕を閉じた。

死んでしばらくたったころ.....なぜか目が開いた。

「あぁ~ここが天国か」

こう思ってたのも束の間急激に酷い痛みに襲われた。

「痛っ.....なんだよ!?」

僕は周りを見渡した。すると、三人ぐらいの男の子が僕を蹴ったり、殴ったりしていた。

「痛い痛い、なんだよ、天国でもいじめられてんのかよ、、僕.....」「はは、人生負け組だな...」

と思ったら、三人組の一人が僕に向かって話しかけてきた。

「てめえ、クロ!サラウス家の分際でよくも俺たちにのうのうと顔を見せれたな!」

「そうだそうだ!」

「サラウス家なんかなくなっちまえよ!」

サラウス?クロ?こいつらの言っている意味が分からない。でも、一つ分かることがある。それは、僕がサラウス家の人間だから嫌われているという事だ。

「てゆうか、サラウスって、どこの国のなまえだよ。」

こういうことを考えている内にどんどん意識が遠のいていく。

「だめだ、これ意識がと.......ぶ」

そう思った瞬間だった。

後ろから、何か小さい火のような球が飛んできて、いじめっ子三人組の背中に直撃した。

「熱!なんだよ!」

「熱い熱い!死んじゃう!」

「あそこだ!あそこに川がある!そこに飛び込むぞ!」

そう言って、いじめっ子三人組は去っていった。

「君大丈夫?」

oh....................

そこには、とてもかわいらしい顔をした赤髪の女の子が立っていた。もし現実にいたら、僕は惚れてたであろう。あ!見惚れてちゃだめだ!てゆうか、この子僕のほうが年上のはずなのに、君って...てゆうかここって天国だよな!?妙に現実感のある天国だな.....。

そう思いながら、答えた。

「あぁ、だいじょう.......」

「ん!?」

僕は自分の声に驚いた。めちゃくちゃ、声が幼いのだ。「は?」と思い自分の体をみると、なんと推定6歳ぐらいの子供になっていた。

「あぁ天国だから子供にしてくれたのか....」

ちょっと、意味が分からないがこの状況に、納得した。

「君、名前は?」

かわいらしい女の子が聞いた。

「名前?天国なのに名前とかあんの?」

と、不思議に思いつつ、いじめっ子三人組の言葉を思い出した。

「クロ...クロ・サラウスです!」と僕は答えた。合っているはずだ。

「クロ...かいい名前だね}

「あ、ありがとうございます。」

「なんかぎこちない雰囲気だな...」と、思いつつも僕は思い切って聞いた。

「あの,,,ここって天国ですよね?僕確か死んだんですけど...。あの火のマジックだって、ほら、僕を楽しませる演劇の一つですよね?」すると、思いもよらない返事が返ってきた。

「君はなにを言ってるんだ?君はこうして生きているじゃないか、後天国?なんだいそれは?それに、あれはマジックじゃない、魔術だよ。」

「は?」

生きてる?天国がない?魔術?なにを言っているんだこの子は?少し、特殊な子なのだろう。うん。僕にもそういう時期はあったからね。気持ちはわかる。でも少しいきすぎじゃないのか?でも、ここは本当に天国じゃないのか?と、気になり周りを見ると、僕は言葉を失った。なんと、空には、ドラゴンのような物体が飛んでいるし、なんか〇〇ゴンボールにでてくる、空を飛ぶ技使っている輩もいる。

え?

え?なに?ここって、天国じゃないの?もしかして、異世界転生?、、、なわけないだろ、、、

ぼくは半信半疑になりつつも、聞いた。

「僕にも、その魔術っていうものは、できたりするんでしょうか....]

「しようと思えばできるよ。でも修業が必要だけどね。」

本当に、魔術ができるようになるのなら、やってみる価値は大いにある。しかし、僕にできるのだろうか?あんな、いじめられっ子で人生負け組の僕が...でも、この子の言っていることが正しいのなら、ここは異世界だ。負け組の僕でも、なにか最強の能力をもっているはずだ。だって、転生したんだもん。まあ、それは置いといて。とりあえず、この可愛い女の子に、いろいろ聞いてみよう。

......この後、ぼくは知る由もなかった、自分の実力が皆無だったなんて。




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