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新生活が始まるよ

(緊急メンテか……)

「おーい、だれか手が空いている人手伝ってくれー」

 リーダーと呼ばれていた男がヘッドセットを外す。

 大きく深呼吸をしていると、外で誰かが助けを呼んでいた。

 何事かと向かうと、談話室で先輩がソファーを動かそうとしている。

「手伝いますよ」

「盾野さんか、ありがとう」

「大掃除ですか?」

「そう。もうすぐ新学期だし今のうちにやっておこうと思ってさ」

 談話室の出入り口近くにはテーブルが動かしてあった。

(やるなら徹底的にやる人なんだな……)

「ソファーをちょっと動かそうと思ったら、意外に重くて」

「わかりました。んじゃこっち持ちますね」

「ありがとう、助かるよ」

 せーの、の掛け声で持ち上げ、ソファーを動かす。

 掃除を手伝い、一通り終わると先輩からジュースをおごって貰う盾野。

 自動販売機で買ったものを手渡すと、先輩は外に向かい歩いて行った。


(さて、どうしようかねえ)

 受け取ったジュースをもって、盾野は階段を上って部屋に戻る。


(新学期始まると忙しくなるんだよな……)

 今まで通り遊んでいられるかどうか、盾野は少し考えていた。

(学生の本文は勉強とはいえ、やっぱ遊びたいよなあ)

 ヘッドセットに目を向ける盾野。

(まあ大学生になったんだし、ある程度は自己責任だよな)

 机の上に置いてある資料に目を向けた。

(始業式、オリエンテーション、身体測定、いろいろあるよな)

 新学期の予定を確認して、盾野は資料からを机の上に戻す。

 もうじき新年度が始まる。

(ゲーム続けるかどうかは、考えるか)

 頭の中を整理した盾野はベランダに向かう。


 ベランダにつくと、プランターにかけてあるネットを外し、中を確認する。

(うん、イチゴもだいぶ育ってきたぞ)

 実家から持ち込んだプランターに植えたイチゴの苗が成長して実をつけ始めている。

 携帯で写真を撮り、再びネットを戻し、重りを置く。

(鳥が狙うんだよね……イチゴとかスナップエンドウとか)

 ネットをかけておいても、鳥は上手に種や果実を食べる。

(念のため、相談しておくか)

 携帯を操作してメールを開き、写真を添付する。


(ゲームのこと、プランターのこと、学校のこと、やることいっぱいだな)

 文章を入力しながら、盾野はこれからのことを考えていた。

(やることはいっぱいある。その中で何をどうするかきちんと決めていこう)

 一つひとつをこなしていこうと盾野は決意してメールを送信する。


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