寒空、独り、アイス。
あれはいつだっただろう。
会うこともできなかった。
別れを告げられた。
前日、寒空、独りになることを予感していたのかもしれない。
私は、貴方が好きだった。まだ、好きだった。
貴方の態度が寒空の下で食べるアイスのように冷たくなった時、考えてはいた。
でも貴方の気分次第だって、そう思うしか私にはなかった。
今でも思い出す。貴方を想っていた日々を。過去を。
忘れたつもりになっていた。忘れられていなかった。
私は貴方に告げた。
「幸せになるんだよ。」
貴方からの返事はなかった。
でも私にとってはそれで良かったんだ。
今の私はアイスがこびり付いたカップ、アイスが失くなった木の棒なんだ。
ありがとうございました。
情景はさまざまな感情を生み出してくれますね。