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いいようのない何か  作者: 桜井 薫
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危機

「カツカレー」を挙げたときは好調だったアクセス数も、自分をさらけ出すと少し減ってしまうのかも知れないと感じている。当時は本当に作家を目指していたから文章力も推察力も人一番高い自信は少なからずあったものだ。

 今更その書き味に戻そうとも思わないし、少し堅苦しい書き方は私ではなく違う人間のものではないかと今になっては思い直すことがある。

 正直面白くないかも知れない。今回の「いいようのない何か」は以前に書いていた「言いようのない何か」ではないのだから。

 私は今回起こった一年半の経験で自分を取り戻すことを努力しようと思った。そうしたら今まで見えなかったものが見えるようになった。


 もちろん失ったものはある。ここでは表さない。


 そしてこれから構築していくものだけを見て生きることにしたのだ。それはかけがえのないモノだ。勿論、自分らしく作り直す予定だ。そして全てを受け入れて反省し、絆を深めて進む予定だ。それは何も変わらないし、これからも変わることはない。


 一応言っておくが、恋愛はただのスパイスだ。あったほうが面白いけれどなくても構わないもの。例えればハンバーグに「ナツメグ」を入れる。臭い消しだ。でもなくてもハンバーグは作ることができる。そんなものじゃないか?

 勿論、私と同じ方向を向いて進んでくれる人が居ればそれに越したことはない。私は前の文でも言った通り寂しがりやなんだ。誰かに支えられたいし甘えたい。それにこれまでいつも自分が誰かを幸せにすることばかり考えてきた。でもこの間それは見事に撃ち抜かれたのだ。


「僕の理解者は誰も居ない」


 考えて、妥協して、許して、我慢して、寄り添って、他を傷つけてまでも守ったものから言われた言葉がそれだったときに思った。


「私では駄目だ」と。


 だから私は人一人幸せにできない人間なのだ。今までもこれからも。

 結局その人間は消えた。罪の重さと償うことの恐怖で人生から逃げた。私は思った。


「無責任」だと。


 人が死ぬのは難しいことだと思っていた。介護職をしていてそう思った。でも人の最期など呆気ないものだった。そんなものだった。


 そんな私が無邪気に小説を書いていた頃に戻れるのだろうか?答えはNOだ。

 ゆっくり休んで、リハビリをして、仕事に就いて、安定を求めて、大切なものを守って生きていくしかないと思っている。

 だからお目汚しになるかもしれない。でもそれなら誰も見なくていいとさえ思う。本番は小説のコンテストに打ち込もうと思う。本来の自分と向き合い、大切な時間を使った大作で見せる予定だ。


 今に見ていろと思うよ。もう「ZETMAN」の二の前は踏まない。あの作品を超える作品などできると思えない。でも、それのギリギリ下を這うような作品ならできるかもしれない。

 私はもう諦めない。自分の人生は一度しかないのだから。絶対後悔しないと幼少期から決めているのだからそれを貫こうと思う。


 きっとこれからなのだ。先はまだ長い。長すぎて白くモヤが掛かっているようだ。予想もつかない。

 これから色々なことを勉強しようと思う。手始めに通信講座も取った。仕事は精神不安定で失敗してしまったけれど、まだどうなるのか今時点では分からない。可能性に賭けるのみだ。人生はどう転ぶか分からないのだから、悪い方にもいい方にも転ぶのだから。諦めるのはまだ早い。

 それに解雇通知が出たわけじゃないのだ。実際ね。ただ今マイナス思考になっているだけだからそれは許して欲しい。


 そして小説は恋愛とは違う人生に必要な「スパイス」として取り入れていきたい。

 作家、なりたいな。

 なれなくても一生続けていこうと思うのだけどね。


 あと懲りずに一言。

 やっぱり一人は寂しいや。いい歳なのにね。


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