映画
最近、動画サイトを登録して映画を見るのが日課だ。とても有意義な時間を過ごしている。これが私の楽しみ方だと実感した。
最近見たのは「彼女がその名を知らない鳥たち」だった。ネタバレになるので詳しくは書かないが、主人公の女性が私に被った。
映画オリジナルらしいのだが、冒頭のクレーマーのような対応とかわがままだったりとか。本当はそんなふうに自由奔放に生きるのが自分らしいのに、どうしても体裁を気にして黙って過ごすことが多い。
それはやはり今の職場を異動してしまうから大人しくしてしまうだけで、本来は言うことは言うし、楽しく過ごしたいからうるさいのだけれど、我慢している。
映画の十和子みたいに自由に生きたいと言う憧れがあるのだと思う。あんな風に生きれたらどれだけ楽だろうと思う。
十和子には過去に好きな人がいて別れられない。冒頭からずっと泣いてしまって、最後のシーンなんて声を出して泣いた。
陣次がいい人すぎてさ。冴えないやつなのに心から人を思う人だった。これだけ愛されたらどれだけ幸せだろうなんて思う。
陣次の言葉で「五年早く生まれていたらな」って台詞がある。私もそう思っていた。十年早く生まれいてたら、彼と共に生きられたらと何度も思った。
泣いたよ。今でも思い出すと泣いてしまうような内容で辛くて悲しくて、救いがないはずなのに心に残る話だった。大人の恋愛って辛いものだね。
他に見たのは「バクマン。」だった。小畑健の絵が好きで原作を見ていたのだけれど、それとは違うリアリティがあってすごく面白かった。
特に出版社の色がすごく出ていた。すごく勉強になった。監督の演出が素晴らしいと思った。ただの漫画の実写ではなくて、映画独特の色があって素晴らしかった。
なんだかこんな世界に居たいなって思った。作品を書こうと思ったのはこの映画のおかげだ。観てよかったと思う。
昔見た映画で「寄生獣」がある。これは元夫の勧めだったのだけれど、あいつのことは思い出したくないけれど、あの映画は傑作だった。
作品を思い出ではなくて、作品として捉えたいと思う。どうしても思い出が先に立って避けてしまうのだけれど、作品を書く上で人の作品を評価できる人間になりたい。でも難しいよね。
反対に酷いなって思ったのは、松たか子主演の「告白」だった。
あれ、意味不明だった。リアリティがなくてさ。なんだこれって思った。かっこよくない。職場の先輩に恋愛相談をしていたので簡単にしか見ていなかったのだけれど、最後を見て何だかつまらないなと思った。
でもいいところはあった。一人の男の子がいるのだけれど、本当に等身大の弱い男の子でかわいそうだったのだけれど、すごく発想が可愛くて息子を思い出した。同じ年代で思春期で考えたりなやんだり荒れたり。男の子ってそんな感じなんだって。
ナイーブな息子と同じようにその子もナイーブで弱くてね。息子を見ているようだった。映画の母親の育て方は微妙だけれど、混乱して息子のことを考えるが故に悩んでいたところは共感できる。でも私ならあんなことはしない。もっと子供を引っ叩いてでも行くところ、連れて行かないといけないところに連れて行くよ。そこは弱い女だったのだと思う。
確かに恋愛において私は弱い。でもね、母親として私は強いよ。どんなに困っていても絶対力になれる自信はある。でも思春期の男の子は難しいよね。未だに接し方に悩むよ。
でも最近思うんだ。自分らしくいればいいって。いくら無視されても、鬱陶しがられても、私は私。それ以上でも以下でもないのだから背伸びする必要もないし、格好をつける必要もない。等身大の自分だから。
Mr.Childrenの「花」って歌で「等身大の自分だってきっと愛せるから」って歌詞があるんだけれど、これに救われるんだ。若い頃も今も。自分を愛さないと誰も愛せないからさ。頑張らないといけないなって思う。
話は映画に戻って、今阿部サダヲの作品を見たいと思う。あの人は三枚目なのに演技がすごいと思う。かっこいいよね。タイプではないが、見た目ではなくて本気で取り組む姿勢ってすばらいいと思う。
あと、松坂桃李ってただの顔がいい人だと思っていたけれど、演技派になるんじゃないかと思った。クズ男やっていたんだけれど、ムカつくぐらいクズだった。それは彼の演技がすごいから話に入れた証拠だったのだろう。もっと歳を取ったらいい俳優さんになるのじゃないのかと思う。
本当に映画っていいなって思った。そして監督も大事だと思った。男と遊ぶより作品に触れている方が楽しいや。子供に対しても健全だしね。
今日もまた映画観るかな。でももう既に「彼女がその名を知らない鳥たち」の原作を買ったのでそれ読むかもしれん。
やっぱり映画もいいけど小説でしょ。「梅雨」のプロットも考えたいし、休みがいくらあっても足りないや。
人生を謳歌したいわ。