2話 ≪神器≫
「えええええ!??」
と、俺の発言に驚くサリア。
「なんでですか!?それじゃ困るんです!お願いします!!」
「いや、だってめんどくさいし。他に日本から来た奴が倒すっしょ。」
「一人でも多い方がいいんです! まだ、何人かしか召喚してないし・・・。」
「とにかくやだ!!!!」
「本当にお願いしますよぉ~!他の方たちも何とか言ってください!!」
「え~、いやっす。」 「神器欲しい。」
と、二人。
「じゃぁ、とりあえず神器を取りに私たちの拠点に行きましょう!」
「ここが今日から私たちの≪ギルド≫です!」
なんというか・・・。
「普通だな・・。」 「普通っすね・・。」 「ordinary・・・。」
「そしてこれが神器です!!」
そこには圧倒的な存在感を放つそれがあった。
「おお、すげぇ!」
紅里はいち早く取りに行き、
「くぉぉぉぉぉ・・・!!」
「我が名は、≪最強の魔導士≫ 紅蓮の闇!!!」
「紅蓮の闇ってなんなんですか・・。」
すまん、こいつ中二病なんだわ・・。
「と、とにかくこれで魔王を倒す気になりましたか!?なりましたよね!?」
「いや、全く。」 と一同。
「な、なんでですか!?アカリさんだってこの装備気に入ってくれたじゃないですか!」
「私はかっこいいやつが欲しいだけ。戦わなくてもいい。」と、紅里は言う。
「うわぁぁん!!」
サリアは泣き崩れた。