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五つの呪い
ーー最初に魔法をかけたのは、とある人間の子どもだった。生意気な顔をしてこちらを見ていたという大した理由ではなかった。わたしの脳は傲慢を覚えた。そして次は、自分の妹に宿っている命だった。気の狂ったように泣き続ける妹の姿に優越を覚えた。そんなわたしを脅かす存在が生まれたと知って、恐怖したわたしはその力を封じ込めた。わたしに恐れるべき敵はいなくなった。生まれつき醜いこの姿を捨てるため、世界一美しいと謳われる女と入れ替わった。わたしの心は快感に満たされた。だから、わたしを殺そうとした剣士を返り討ちにして、その血を呪った。わたしは既にこの世界に執着していたのだった。だけれど、まだわたしはこの世界に馴染めてはいない。なぜなら、わたしの心の奥底にはある感情が眠っているからだ。ーー