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第20話「裏話その二、カレシ」 Side 市花
――その翌日――
家を出た私は、駅のトイレで例の制服に着替えて妹の高校へと向かった。
今度は別人を装うため、髪の毛をお下げに結って伊達メガネとマスクをしていた。
玄関にたどり着くと人垣ができている。
私は少々強引に見える位置まで行くと、皆の視線の先には妹と田中の姿があった。
『昨日の放課後!俺に告白してきたの双葉さんのほうだろ!?』
期待通り、暴露してくれる田中。
辺りが騒然となる中、私はマスクの下でほくそ笑んでいた。
けれど邪魔が入るのは想定外だった。彼女の友人と思しき女と、間に割って入ってきたイケメン。
周りの反応を見るに、イケメンは学校一の人気者といったところだろう。そんな人物が妹を庇う理由はただ一つに等しかった。
そして妹もまた、イケメンが自分を庇うときっと落ちてしまうだろう。
――だったらそれも奪ってやろう。
その純真な噂と共に。




