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  作者: きょんきょん
1/1

宝石

手を伸ばして。


どこまでもどこまでも。


どこまで届くのか見たいと思った。


例え呑み込まれたとしても。


私は、私でいようとした。


それだけーーー。



どこまで求めていいのか。


いつまで求めていいのか。



目指すは最上級の美を。


喜びを。


幸せを。



手を伸ばせば、届くはずだった。

届くと信じていた。


ここにあるたくさんのガラクタは、綺麗に私を魅せてくれるのだと思ったから。




神様なんているのかな。


いつかはきっと報われるのかな。



手に入れた物は宝石色に輝いて


しばらくすればガラクタにーーー。


ずっとこの繰返し。


またいつか輝く日なんてあるの?



私は、また手を伸ばす。


届くかな。

届かないのかな。


夢を、夢で終わらせないように。


たくさんの宝石をその手に掴んで


溢れんばかりの輝きを。


どうかどうか照らしていて。




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