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宝石
手を伸ばして。
どこまでもどこまでも。
どこまで届くのか見たいと思った。
例え呑み込まれたとしても。
私は、私でいようとした。
それだけーーー。
どこまで求めていいのか。
いつまで求めていいのか。
目指すは最上級の美を。
喜びを。
幸せを。
手を伸ばせば、届くはずだった。
届くと信じていた。
ここにあるたくさんのガラクタは、綺麗に私を魅せてくれるのだと思ったから。
神様なんているのかな。
いつかはきっと報われるのかな。
手に入れた物は宝石色に輝いて
しばらくすればガラクタにーーー。
ずっとこの繰返し。
またいつか輝く日なんてあるの?
私は、また手を伸ばす。
届くかな。
届かないのかな。
夢を、夢で終わらせないように。
たくさんの宝石をその手に掴んで
溢れんばかりの輝きを。
どうかどうか照らしていて。