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「「おっ、待たせしました!」」
双子の水木兄弟が大きな台車を押しながら登場。優奈を席に座らせると・・・
「水木運送の出発だ!!」
「どけどけっ!」
台車に“椅子ごと”優奈を乗せるとそのままリングに猛スピードで直行。リング下の記者やリング付近の客たちを蹴散らし始める。そして・・・
「加賀美さん、ご注文の“奥様”お届けにあがりました!」
「サインお願いします!」
リングに椅子ごと納品された優奈。加賀美はリングの上にいる優奈にどきどきしつつ、水木兄弟にサイン代わりの平手打ち。
「ありがとうございやした!」
「またのご利用お待ちしておりま~す!」
といって降りていった。
「ご、ごめん・・・びっくりした?」
「は、はい・・・(泣)」
加賀美は、泣いている優奈の涙をふき取ると静かにキスをする。そして、その光景を記者達は写真に収め始めた。その中には・・・
「ちょ~かっこいじゃん!」
もちろん、桜奈の姿も。
彼女はリングのすぐ下で“カメラマン”と“身内”二つの気持ちを抱えながらシャッターをきっていた・・・




