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「いい匂い・・・。」
「これ、桧垣先輩が作ったんですが?」
「そうだよ。独学でがんばったんだぞ!」
そういいながら、籠に入ったクロワッサンをみんなに渡していく。その間に双葉が木の皿を置いていく。
「いただきます・・・」
優奈はそのクロワッサンに口をつける。そのほのかに甘い味に感動して・・・
「おいしいです(泣)」
と泣きながら話し始める。その反応に桧垣は「それ、どっちだよ(怒)」と言ってしまった。
「おいしすぎて・・・感動しちゃいました(泣)」
「泣くなって(怒)」
その横で葵と実理もクロワッサンに口をつけた。
「先輩マジでおいしいです!」
「おいしいです!すごいです!」
桧垣のクロワッサンに対する賞賛がすごい。それに桧垣は「よかった・・・がんばってよかった・・・。」と言って泣きそうになる。
「桧垣先輩!泣きそうなんだけど(笑)」
「泣かねぇって!」
「でも泣きそうですって!」
「だ・か・ら~!!」
その光景を双葉はホッとした。
みんなの変わらない姿に・・・




