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「ごめんな・・・」
そういうと、木暮は葵にすべてを打ち明けた。
「俺な・・・霧島と別れてから・・・壊れたんだ。」
「壊れた・・・ってどういうことですか?」
「うん?とにかく壊れたんだ。自分も自分の周りも・・・全部。」
「・・・。」
「そうしたらさ・・・こんな感じになっちゃたんだ。仕事にも支障が出るくらいでさ・・・」
「で、病院にいたんですね。」
「うん。でも・・・」
「でも・・・?」
「霧島・・・やっぱお前のこと忘れらんなかった。ずっと一緒にいたいって・・・あの時みたいに一緒に仕事して、一緒に・・・」
苦しみながらも、自分の気持ちを打ち明けていく木暮。その姿に、葵も苦しくなって泣きそうになってくる・・・
「で・・・霧島の話って(笑)」
少し笑いながら、葵にそう問いかけた木暮。
葵は、泣きながら・・・
「私も・・・編集長と・・・一緒に・・・いたいです。ずっと、ずっと・・・一緒にいたいです!前みたいに・・・一緒に仕事したいし・・・一緒に・・・」
と話していたその時・・・
木暮は、葵の言葉をさえぎるように、ぎゅっと葵を抱きしめる。
「霧島・・・本当に・・・」
その言葉を聞いて、葵は首を縦に振った。
「また・・・よろしくお願いします。」
「こちらこそ・・・よろしくな。」
互いに顔を向き合ってそういった二人。少し照れながらも、数年ぶりのキスを交わした。




