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「会ったんだ・・・木暮さんに。」と双葉は尋ねる。その問いに葵は「会ったというか、マンションの玄関で編集長が待ってて・・・それで・・・。」としどろもどろ。
「会わざるを得なかったって訳?」
「うん。」
「で、どっかいったの?」
「近くのファミレスで、話しただけ。」
「そっか。でも、その顔、単なる話じゃなさそうなんだけどな・・・」
双葉のその言葉に葵は少し黙ると、下を向いたままボソッと重い口を開いた。
「もう一度、やり直そうって・・・答え、出せなかった・・・。」
双葉は、その言葉を聞いて固まってしまった。そしてしばらくしてからこういった。
「葵の気持ちはどうなの?」と・・・




