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男は、葵と別れるとそのまま自宅のアパートに戻る。
部屋は、1LDKの角部屋。しかし、家具があまりない殺風景な部屋だった。
男は、部屋に入るとそのまま床に座り込むと、そのまま意識を失うように眠ってしまった。
(恋愛報告会 4回目)
葵は、優奈達の近況報告を聞き流している。上の空のような状態だった・・・。
「葵・・・ねぇ、葵ってば!!」
双葉のその言葉にはっと意識を戻した葵。その様子を見て不安に感じた実理がつかさず声をかける・・・。
「どうしたの?」
「・・・実はね・・・。」
葵は、あの日のことを正直に話した。あまりにも偶然な出来事過ぎて、優奈も双葉も実理も開いた口がふさがらなくなっていた。
「私もどうしていいか・・・わかんないよ。」
「離婚したからもう一度って・・・本当に葵がすごい苦しんでたことさ・・・知ってて言ってんのだとしたら・・・ね」
「私だったら断るな。」
実理と優奈がそう話す間も、葵の顔は曇ったままだった。




