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翌朝・・・


葵が眼を覚ますと、リビングは片付き、キッチンにごみが集められていた。



「帰ったんだ・・・みんな・・・。」



そう思いながら、葵はそのゴミ袋を持って外に出る。エレベーターホールで待っていると、風見もごみを持ってやってきた。


風「おはようございます。」

葵「おはようございます。今からお仕事ですか?」

風「そうなんすよ・・・兄貴の病院に。」

葵「そうなんですか。」


そうこうしているうちにエレベーターがやってきた。葵と風見はそのエレベーターに乗り込み、重いごみを床にドシッと置く。



風「・・・」



風見は、ゴミ袋の中の大量の空き缶に驚いていた。それを見た葵は、すかさず「き、昨日友達がいっぱい来ていて・・・。」と慌てた様子で答えた。


ごみ置き場にごみを置くと風見はそのまま自転車置き場へと向っていった。葵も部屋に戻ろうとしていた時・・・



「霧島?」



振り向くと、そこには一人の男がいた。

黒の長袖シャツにジーンズ。履き古された茶色の革靴。少し茶色い髪に無精ひげ・・・。


葵よりかなり背の高いその男。葵にとって、忘れられないあの男だった・・・。


葵は、すぐその場を離れるようとした。男は葵の腕を掴むと「俺、離婚したんだわ、去年。だから・・・」と言った。しかし、葵はその腕を振り切りさっと部屋へと戻っていった。


葵は、玄関の重いドアを閉めるとその場に座り込んでしまった。あまりの突然の出来事で心の中が整理できない。自分の住んでいるこの近くに彼もまた住んでいるという可能性を受け入れることに・・・。


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