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「今から、葵の家行くけど桜奈も来る?飲み会に参加するんだけど・・・」
「え?いいの?」
「いいよ。あ、あと風馬君の店にも立ち寄ってもらっていい?実理も一緒に・・・」
「いいよ。それより、どんなの?」
「何が?」
「いや、加賀美さんとの事。」
「あ・・・あれから試合が終わるたびにメールしてくるよ。“勝ちました”とか“負けました”とか。」
「会ったりとかは?」
「なかなかスケジュールが合わなくて。加賀美さん、いろんなところに飛び回ってるから。」
「そっか。そうだよね・・・私が知っているスケジュールだけでも今月はびっしりだし・・・」
「だよね。でも、電話とかで話したりとかはするよ。」
「そっか、よかった。お姉ちゃんも恋はすんだね(笑)」
「どういうこと?」
「だって、恋とか絶対にしないと思ってたから。」
「あのね~・・・」
「あっ、着いた。」
桜奈の車は、風馬の店の前に到着すると裏口に車を回す。相変わらず人気の店なのがわかるくらい長い行列が出来ていた。
裏口に行くと、実理が大きめの箱を持って待っていた。




