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「もしかしたら怖いのかな・・・。」



葵の口から出たのは、恋をすることへの恐怖を醸し出すような言葉だった。


「葵。恋愛って傷ついてなんぼのところあると思うんだ、私。」


「どうして・・・?」


「私は、桜井先輩が好きでやっと告白できたのに振られるし、目の前で死なれるし・・・今でも先輩のこと忘れられない。だから恋をすることが怖いんだ、また誰か・・・って思うと。」


「ま、双葉の場合は、傷の意味あいが違ってくるけど・・・葵は前がかなり壮絶だっただけに今回の判断は妥当なのかなって思う節もあるけど・・・」


今日の会議は、葵の恋愛についての話し合いとなった。



(優奈)

カフェを出て、ジムへ向う途中、バックの中の携帯が着信を知らせる。

メールの差出人は加賀美。


件名:試合終わったよ!

内容:今日も無事に勝てました。


短いメールと控え室での写真。

試合後すぐにこうして優奈にメールを入れてくる加賀美。

その写真のにこっとした顔を見るだけで幸せなのだが、今日は葵のことも心配なので少し複雑な心境でそのメールを読み返していた。


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