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(ヴィクトリアホテル ラウンジ)
優奈は桜奈からのメールを見て、もう会えないかもしれないという不安に駆られていた。
その時、携帯が知らない番号からの着信を告げる。
「誰・・・だろう」
そう思いながら電話に出た。
「もしもし。」
「南沢さん!」
「加賀美さん!どうして番号わかったんですか!」
「妹さんの名刺をホテルの人からもらいました。そこに手書きで番号が書かれていたので。」
(桜奈の秘策ってこれだったのね・・・)
「あの・・・」
「はい・・・。」
「待ち合わせ場所変更で。」
「あ、はい。」
「場所は・・・“おい!加賀美行くぞ!”すいません!」
「はい?」
「あ・・・すいません。ジムの前のカフェで。」
「わかりました。」
そうして二人は電話を切った。




