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(優奈・桜奈)
プルルルル・・・
「もしもし。」
桜奈の仕事携帯が鳴った。
「え・・・?」
桜奈の顔色が変わっていく・・・。
「わかりました。すぐ向かいます。」
・・・
「お姉ちゃん・・・。」
「どうしたの?」
「一緒に来て。」
「なによいきなり・・・」
「いいから!」
桜奈の顔は、真剣そのものだった。
優奈の目をじっと見つめ、離そうとはしない。
(桜奈の車の中)
「いったいどうしたの?桜奈。」
「お姉ちゃん。さっき出版社から電話があって、PRDが活動休止を理由にクラウンエクスポの辞退を発表したの。」
「出場辞退・・・加賀美さんも?」
「もち。それに所属している全選手が退団するらしい。このあと、担当記者と合流して、記者会見に参加するから。」
「でも、どうして私も・・・。」
そういいかけた時、桜奈はポケットに入っていた携帯を取り出し、メール画面を見せた。
件名:PRD活動休止 追加情報
本文
・所属選手・スタッフ(計50名)全員退団。
原因は、経営者・スポンサー側と選手会・スタッフ側での対立と思われる。
選手会・経営者が別々に記者会見を開く。両会見ともにカメラマンとして同席希望。
・選手会側:本日午後4時 ヴィクトリアホテル14階 翡翠の間
・経営者側:本日午後3時 PRDレスリング本社会議室
※一部選手は、アメリカもしくはメキシコに無期限での修行に出るらしい。また、新団体設立など、さまざまな憶測が飛んでいる。選手会側から、この件について何らかの発表があるようである。




