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(葵)

「うわ~。ミーティングの時間だ・・・。間に合うかな・・・。」


地下鉄の駅の階段を葵は猛ダッシュで駆け下りる。

何とか地下鉄に乗り込んだ葵は、空いてる席を探すために、車両内を歩いた。


やっと空いている席を見つけて座ってほっとしたのもつかの間、向かいに座っていた幼稚園ぐらいの女の子が急に体調を崩し始め、倒れた。


「大丈夫か?奈々、奈々!」


車両内が騒然としだした。

父親は明らかに動揺してるし、子供は、明らかに意識を失っている。


葵は、行動に出た。


「すいません!誰か車掌さんに急病人がいること伝えてください!」


すると近くにいた男性が「僕行きます!」というと、すぐに地下鉄の後方に走っていった。


「それと、この中にドクター、ナース、医療関係者の人いませんか?」


「俺、医者です。俺、代わります。」


「お願いします!」


「娘を助けてください!お願いします!」


緊迫し、張り詰めた空気の中、何十分も心臓マッサージと意識確認が行われた・・・。


次の駅では、駅員と救急隊員が待っていた。


「急ぐぞ!」

「はい!」


彼らは、そのまま、駅の出口方向へ向かっていった・・・。




「あの子・・・助かるといいな・・・って、ミーティング遅刻~!!また編集者にキレられる!」




私も、違う出口から走って出版社に向かった・・・。


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