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サバイバルゲーム
今回はコメディー色が薄め。
早くやるんだ。殺さないと、殺される――!!
白崎は必死で走った。走りながら、攻撃するタイミングを図った。
元はといえばこの状況は自分自身が作り出したものなのだ。不覚にも、敵に気付かれてしまった。
背後から、喊声が起こった。しまった、と白崎は思った。後ろからも追い駆けてくる。すごい数だ。敵は強い。自分ひとりで勝てるはずもない。それに、すっかり忘れていたのだ。目標の近くには必ずこいつらがいる。
囲まれた。もう終わりだ。そう思った。
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「で、熊を殺しに行ったが、蜂に刺されて帰って来たと?」
黒崎は、白崎に向けて言った。すると白崎は、静かに頷いたのだった。




