全ての始まり
著 新夢見 勇人
「わが校の校訓は、虚心坦懐、森羅万象です」
「zzz……。」
「おい。起きろ。」
僕は今家にいる感覚だったが、一瞬で気が付いた。
寝ているときは家にいる感覚だが、起きる瞬間に現実を
思い出すっていうあの感じだ。
入学式そうそう校長先生の話で寝るやつってのは
逆にめずらしい。
「あーつまんねー早く野球させろ。」
と結構大きな声で言った。周りの視線が痛かった。
すると起こした先生が、
「おまえ野球部入るつもりなのか。」
「そうだけど。」
「俺が監督だ。」
「へー。」
確かに。テレビで映ってた気がする。
「おまえは寝てて聞いてないだろうが、
今日明日の土曜の9時から野球部一年は適正テストするからな
グラウンドこいよ。」
「はいはい。」
ちなみに、俺は左投げ左打ち
身長170cm 体重60kg
次の日。
「ふーやっとついた。」
学校のグラウンドは初めて見たが、
ナイター設備はあるが、サッカー型に設計されていた。
「よし。おまえが最後だ。」
グラウンドには60人近い人がいた。
半分は一年生なんだろう。
1年生は練習着を着ているから
一目で分かる。
「これから2年と1年で試合をしてもらう。
ジャッジと選手交代は俺が行う。
サインは出さない。
自分で考えるものいい。
各自で考えるのもいい。
一年はまだお互い誰が誰なのかわからないから
難しいと思うが、その辺がんばれ。」
と監督が言った。
何だそのむちゃくちゃな。
って思ったが、口には出さなかった。
「それじゃぁ2年後攻だ。さっき発表した
ポジションについてくれ。」
「はい!」
野球部っぽい掛け声で9人はポジションに着いた。
「1年生は、まずピッチャー手を上げろ」
「はい。」
俺ともう一人いた。
「うーんと、入学式寝てたおまえやれ。9番ピッチャー」
「えぇー。何で9番なんだよ!1番だろ!」
講義したが、無視された。
ちぇ。と舌打ちして一足先にベンチへ向かった。
そして、試合が始まった。
2年生は右のトルネード気味の直球派のピッチャーだった。
一番の誰か。
三振。
2番の誰か。
三振。
3番の誰か。
三球三振。
まだチームメイトの一人の名前も知らない。
そんなんで試合ができるのだろうか。
そんな不安な気持ちでマウンドへ上がった。
投球練習を軽く済ませ、
中学校生活第一球を
ノーワインドアップのダイナミックなフォームから
一番打者の先輩に投げた。
「ス、ストライク。」
「こいつ。中学校一年なのに、既に130キロ近くでてやがる。」
監督は思わず目を疑った。
ブログに載せてるんで
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