10ー7 七つの属性
10ー7 七つの属性
屋敷に戻ってからは、カイさんやラザニエルさんに主な領地経営を任せて俺は、領主として恥ずかしくないようにと領主教育を受けることとなった。
午前中は、ロッテも一緒に座学の勉強。
午後からは剣術やら魔法の鍛練をした。
剣術は、騎士団から副団長のテイルズさんが来てくれて鍛えてくれた。
魔法は、騎士団所属の魔法使いであるロベルタが教えてくれた。
ロベルタは、華奢な赤毛の美少女でもう数年前から騎士団に所属していたのらしい。
「まさかクロウズ様が魔法を使えるとは!」
驚きを隠せない様子のロベルタに俺は、ごまかすように笑った。
「ちょっと……いろいろあってね」
「それに従魔が3体?4体ですか?」
興味津々のロベルタに俺は、困惑していた。
ラザニエルさんたちとの関係の真実を話すことはできない。
もし、ほんとのことが知られたら俺は、普通に田舎で暮らしていくことができなくなりそうだし。
俺は、将来的にはセフィール辺境伯の地位をロッテの夫になる人物に譲って悠々と引退、スローライフを送るつもりだ。
だから、絶対に目立ちたくはない。
「で?クロウズ様が使える魔法は、空間魔法だけですか?」
ロベルタに問われて俺は、こくこくと頷く。
ラザニエルさんたちとの話し合いで俺は、生活魔法と空間魔法が使えるということにしていた。
「まあ……空間魔法にしろ生活魔法にしろ、なんか、うさんくさい、いえ、その、なんだか変わった魔法を使われると思って」
ロベルタは、どうやら俺を疑っているらしい。
仕方ない。
俺は、ロベルタの魔法の授業で思いっきりダメな生徒を演じることにした。
「まずは、魔力量を計りましょう」
ロベルタが青い瞳を煌めかしながら懐から水晶の玉を取り出した。
「この水晶は、簡易ですが魔力測定器です。これにクロウズ様の手を置き魔力を流していただけますか?」
「わかった!」
俺は、ロベルタが持っている水晶に手を置くと魔力をちょっとだけ流す。
逆にコントロールするのが難しいくらいの弱い魔力だ。
これなら大丈夫だろう。
しかし。
「なっ!これはっ!」
ロベルタが驚愕の表情で俺を見つめる。
水晶の玉は、ロベルタの手の上で七色に輝いている。
「こんなの見たことがないわ!」
ロベルタが取り乱しているのを俺は、ぎょっとして見守っていた。
「普通、属性の色の光が放たれる筈。なのに、七色って!?全部で属性は、光と闇を入れても6種類の筈。七色って!?どういうこと?」




