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1ー10 魔力共有?

 1ー10 魔力共有?


 『クロウズ様のスキル『下克上』によりラザニエル様とクロウズ様の能力が完全に入れ替わっています』

 鏡が言うには、俺は、今、精霊であり、ラザニエルさんは、人間になっているんだという。

 「でも、何も変わりないんだけど?」

 「そうよね?」

 俺たちは、お互いに自分の全身を眺めるが何も変化はない。

 『外見ではないですよ?中身の持つ能力が入れ替わっているのですから』

 鏡に俺とラザニエルさんの姿が写し出される。

 お互いの姿の表面に魔力量が浮かび上がる。

 なんと!

 俺の魔力量が100とするとラザニエルさんの魔力量が1?

 いや。

 ラザニエルさんの魔力量は、ほぼほぼ0だし!

 「こんな魔力量じゃ、焚き火もできないし!」

 ラザニエルさんがぎゃぁっと悲鳴を上げる。

 「これから人間界でどうやって生きていけばいいていうのよ!」

 『とりあえずクロウズ様の奴婢として生きていけばよいのでは?』

 冷静な鏡の言葉にラザニエルさんががっくりと肩を落とす。

 「せっかく合法ショタでうはうはとか思ってたのに……はっ!ていうことは!あたし、ショタにあんなことやこんなことされちゃうの?」

 ラザニエルさんがくねくねしながら真っ赤になってる?

 俺は、妄想中のラザニエルさんを放置して鏡にきいた。

 「魔力があるっていうのは嬉しいんだけど、ラザニエルさんが魔力ないのも気の毒なのでもうちょっといい感じにできないかな?」

 『それでは、あなたが命じられればよいのでは?』

 鏡の言葉に俺は、ラザニエルさんに向かって告げた。

 「俺の力は、ラザニエルさんも共有できる」

 ぽわん、とラザニエルさんの体が光に包まれる。

 鏡に移った魔力量を見ると俺とラザニエルさんの魔力が繋がっているのがわかった。

 『ただし、この魔力は、2人でラザニエル様のもとの魔力量となります。同時に使えるの力は、もとの魔力量と変化ないですのでお気をつけて』

 

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