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拾ったかもしれない狐

  

  狐は振り返りこういった。

 

――「超、つまんねぇ。」――



春うららかなる4月のなんたらの頃、めでたく中学の園を卒業し、かつ、順調に

(ここでいう順調とは、たとえ高校受験の当日に40度近い高熱が出たにも関わらず、受験会場に行き、朦朧とした意識の中で、ゼラチンもびっくりな程のふにゃふにゃな鉛筆を握り締め、鬼気迫る勢いで答案を黒く染め上げ、恐れおののいている監視者の目の前で気絶し、そのまま病院送りになったというあまりにもセツナ過ぎる事実は除くことにする)

人生のステップを駆け足と生足でのぼっている『稲尾みつは』御歳16歳は、その日、合格発表の日にも、入学式にも来れなかった憧れの地、いわゆる高校に初登校するところであった。

家を出て15分と40秒、さぁ、この坂を登りきればそこは





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