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世界樹を手にいれたトム

次の計画を進めましょう。


2つ目、魔力を吸収する植物の栽培ですね。



実はこの魔力を吸収する植物……


かなりの種類があります。



例えば、薬草。


これも魔力を吸収して育つ植物です。


魔力を吸収することで、回復効果のある成分が作られます。



ほかにも毒消し草、魔力草、魔力ニンジン、魔力タマネギなど


挙げればキリがないほど存在します。



さて、その中で僕は薬草を使います。


正しく言えば、薬草集めクエストの際に集めた薬草の種を使います。


これが1番重要なポイントですね。



実は、薬草集めクエストを受けた本当の理由がそれです。


薬草の種は、薬草が採取されてすぐに取れてしまう特性があります。


ですので、冒険者ギルドで購入できる薬草には種が付いていません。



ですので直接薬草を採取しに行き、種も同時に回収しました。


そのおかげでこの計画も進めることができます。


―計画通り― ですね。



……あ、そうです。


薬草を栽培する農地をパパッと作っていきましょうか。


忘れていたわけではないですよ?


ただ記憶から抜け落ちていただけです。



「ゴホン……コアに命令する。


10メートル×10メートルの指定する範囲、農地を1m掘削せよ」



ゴゴゴゴゴッ!!



「農地の底全てを魔力吸収トラップとする。


その上に土を1メートル被せよ」



ボボボボボッ!!



……完成しました。


植物から死なない程度に魔力を奪い取る、ではなく吸収する装置が。



それでは早速薬草の種を蒔いていきたいところですが、


ここで大事なポイントが1つ。



薬草の種に魔力を注ぐこと、です。


それもコアに命令する形で注がせます。



「コアに命令する。


対象:薬草の種、


それぞれに10魔力を使用し魔力臨界を誘発ゆうはつ


進化させよ」



パアァァ!!



ふむ……


「無属性魔法:鑑定」



ブォン!!


名前:薬木やくぼくの種


レベル:1


体力;10


魔力:10


職業:なし


称号:進化した者


スキル:薬効成分生成(Lv1):薬効成分を生成する



……無事に進化したようです。


問題ないようなので、さらに進化させてみましょう。



「コアに命令する。


対象:薬木やくぼくの種、


それぞれに100魔力を使用し魔力臨界を誘発ゆうはつ


進化させよ」



パアァァ!!



……うまくいったはず、です。



「鑑定」



ブォン!!



名前:世界樹の種


レベル:1


体力;100


魔力:100


職業:なし


称号:進化した者


スキル:薬効成分生成(Lv1):薬効成分を生成する



「クックック……フッフッフ……ハァーッハッハッハッ!!」



……失礼、あまりにうまくいったのでつい。



ゴホン……それはそうと、この世界樹の種。


世界を揺るがしかねない存在なので、


扱いには細心の注意を払います。



過去には世界樹の回復効果を狙って、


世界規模の戦争が発生したこともあるようです。



そのせいか、現在では世界に1本しか存在しないとされています。



……これから僕が量産しますが……



…………


植え終わりました。


100本分の世界樹の種を植えることができましたね。


さすがは世界樹、すでに芽が出てきていますね。



少し狭いかなとも思いますが、


あまり大きく成長させなければ良いかなと思っています。



そして世界樹が成長しきれば、


1本1時間あたり1000魔力は吸収できるので、


つまり1000×100本、10万魔力を1時間で得られる計算ですね。


そしてこの10万魔力に加え、世界樹の素材を独占できるのが強みになります。



世界樹から採取できる素材は最高級とされていて、


世界樹の枝は大規模魔術を使う際の触媒、


杖として使われたりします。


貴重な戦略物資になりますね。



世界樹の葉っぱは大変貴重な回復アイテムとして有名です。


あらゆる病気、怪我、状態異常を治すとされ、


あまりの貴重さに世界中が世界樹を求め戦争を起こしたことがあるそうです。



世界樹の木の実については、伝説として伝わっている幻の存在のようですね。


いつか、僕の世界樹にもみのってほしいと思っています。



……というわけで今回は、1時間あたり10万魔力吸収できる農地に加えて、


世界に1本しかなかった世界樹を101本にすることに成功しました。

世界樹を量産することに成功したトム。


世界中が取り合うほどに貴重な世界樹。


トムはその貴重な世界樹を100本も量産した。


あまりに規格外ではないだろうか?



~~~~~~~~


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