ダンジョンマスターになったトム
……それにしても、ミニゴーレム君達はかわいいですね。
ですが、だからといって使わないのは愚かなことです。
なので、命令します。
「蹂躙せよ」
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ……
ダンジョン侵攻計画を開始します。
~~~~
「プギッ!」
「グゲッ!」
「ピギッ!」
素晴らしい……ミニゴーレム君は1体も倒されることなく、
ダンジョンを蹂躙してみせました。
そしてダンジョンの奥までたどり着いたミニゴーレム軍団。
そこで、ミニゴーレムの視界を共有している僕は見つけました。
ーダンジョンコアー を。
ダンジョンの心臓部であり急所。
丸い水晶玉のような見た目ですが、れっきとしたモンスターです。
このまま放置しておくと危ないのでサクッと……
パリーン!!
壊します。
え? 壊してよかったのか、って?
大丈夫です。
壊れたコアに、僕由来の魔力を注ぐとですね。
ピカー!!
復活します。
復活したコアは、僕の言う事を聞いてくれるようになります。
つまりダンジョンの管理者、ダンジョンマスターになれた、ということです。
復活したことで入口も広くなりましたし、すぐに僕も向かいます。
…………
……それでは、ダンジョンマスターとしてコアに最初の命令を出します。
僕が街で集めたゴミ……これを……
「食え」
食べさせてあげます。
コアを破壊した後、自身の魔力でコアを再生したトム。
コアはトムの魔力に染められ、トムの支配下に置かれた。
そして早速ゴミを食べさせられるコア。
虐待ではないだろうか?




