4/6
4
「あっ、居た。案内板を見てなくて、人の流れを見てる!同じ子だ!」
私と同じように焦りを感じる子を見つけた。
キャリーバックを待っていて人を見てる。同じ考えになった子だ。
私は駆け寄って声をかける。
「ね、ねぇ!あっ、えーとっ……」
や、やばー!勢いで声かけたけど確証もないし、訳わかんない事言ってくる子になっちゃわない!?
ど、どうしよ。向こうの子も、怪訝な顔してるし、チラチラ時計みて時間ないんだけどみたいな顔してる〜!
ええい!当たって砕けろだ!間違っても二度と会うことは無い!
「れ、錬金術士ですか!?」