“俺の彼女の手料理はドブの味がする!”
俺の彼女は、“異常が付くほど料理が下手だ!”
彼女の手料理は、どの料理もドブの味がする。
彼女の性格が今の彼女と違っていたら? 俺は即、彼女とは別れるだろう。
それほど、彼女の作る手料理が不味いのだ!
もし? 俺と彼女が結婚すれば、毎日あの料理を食べなくてはいけないのか
と思うだけで、憂鬱で仕方がない!
何気なく、彼女には料理の腕を上げる為にも“料理教室”に通ってみては?
と話をしているのだけど......。
彼女からしたら、自分の作る料理に自信があるらしく俺の話をまともに聞い
てはくれない。
どこをどうしたら? あの料理に自信がもてるのか?
俺は口にするのも嫌な料理というのに、、、。
彼女の作る料理は、“先ず、変な臭いが部屋の中を充満する。”
そこからテーブルに並べられる彼女の作った料理たち。
ほとんど茶色の料理が何皿か出てくる。
よく言うのは? “茶色い料理が一番うまい”と訊いた事があるが、
彼女の料理は焼き焦げになっているか? 肉はカチカチで黒くなってるか?
口に入れた瞬間、前歯が欠けそうなくらい石のように固い肉を食わねばならん!
不味い顔でもしようもんなら? 彼女を悲しませてしまう。
俺は不味さを必死に堪え、彼女には笑顔でこう答える。
“今日の料理もとっても美味しいよ。”
彼女は満面の笑顔で俺にこう答える。
“そうでしょ、私の料理は世界で一番、美味しいと思うの!”
・・・たまに、彼女のどの口がそういうのか?
疑いの目で見てしまうが、彼女は自分の料理が美味しいと思っている。
彼女の母親の料理も正直、不味かった。
これは! “遺伝なのか?”
不味さは受け継がれるモノなのか?
彼女には一度も話していない事がある!
俺は彼女の料理を食べて、直ぐにトイレに駆け込み吐いている事。
吐いた後は、家に帰る途中でラーメン屋に寄ってから家に帰るんだ!
何よりもうまいのがラーメンだと俺は思う!
お酒を飲んだ後の締めのラーメンじゃなく、俺は吐いた後の空腹の
ラーメンが一番うまい!
『ねえねえ、今度! オムライス作ってあげるから家に来ない?』
『・・・えぇ!? お、オムライス?』
『そう、トロトロの美味しいオムライス作ってあげる!』
『・・・あぁ、お、美味しそうだね、』
『なんだか、嬉しそうじゃないんだね?』
『えぇ!? そ、そんな事ないよ、』
『じゃあー来週の日曜日ね!』
『・・・ううん、』
・・・不意に彼女にそう言われて、俺はテンションがダダ下がり。
来週の日曜日に彼女の手料理のオムライスを食べるのかと思うだけで
眠れなくなった。
それほど、俺にとって“この日は憂鬱で仕方がない日に変わる。”
以前も、彼女が“卵料理を作ってくれたのだが、”トロトロどころか?
パサパサな卵料理が出てきて、俺はこれを食べるのかと思うと吐き気がした。
彼女の事は好きだし、結婚もしたいのだが......。
なかなか? あの手料理の事を考えると、プロポーズをする勇気がない!
あんな不味い料理を食べるぐらいなら“俺は糖尿病でも何でもなるつもりだ!”
人が食べれる料理じゃない!
頼むから彼女には、早く自分の料理が不味いと気づいてほしい!
“将来の旦那になるかもしれない俺の為にも”
彼女にはこれからも何気なく料理をもう一度見直してほしいと思う。
最後までお読みいただきありがとうございます。




