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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

異世界転移者限定★スキル《コピー・アンド・ペースト》で最強になってみたボクっ娘♪妹ちゃん!

異世界転移者限定★スキル《コピー・アンド・ペースト》で最強になってみたボクっ娘♪妹ちゃん!


それはふとした瞬間の出来事だった


僕は夢を見ていた。

異世界に転移して特別な力を持って自由に振る舞うことのできる。

そんな夢だった。そして目が覚めて思うんだ。やっぱり夢だったと。


僕は夢が好きだ。なぜなら、それは自分だけが創り出す自分のためだけの世界だからだ。

それが例え夢や幻であったとしても、そのときに感じた思いは、たしかに存在するのだから。


だからこれはきっと、夢なのだろう。だってそう考えるほうが常識的だろう。


不思議な空間に僕はいた。異世界にいく夢を見るつもりだったにそこは違った。

そして唐突に予感した。これは異世界への片道切符を受け取るチャンスが与えられる時なのだと。

期待してしまう。胸を踊らせながら、そう思う。


常識なんて今は置いておくことにして、正面を見据える。そこにはパソコンがあった。

目の前にあるパソコンの画面にはゲームのタイトルが表示されている。

付属のキーボードからEnter キーをタッチする。

すると画面は次のステップへと移行する。


キャラクターメイキングの画面だった。

スキルポイントのロールという白文字が木枠の内側に表示される。

そこから羊皮紙のような不均一な枠があり、それが白い大理石の上に置いてあるような画面だった。

左上には深青の枠があり、そこから浮かぶ上がるような白色の文字があった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「死にたくないなら、ある程度のスキルポイントは必要だね。」


【スキルポイントのロール】

◆スキルポイント

 ―――――――

a リロール ←SP38

b 決定

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Enter キーを押すと表示される数字が変動する。何度もでリロールができるようだ。

おそらく最小値は1P、最大値は99Pか100P、だと予想できる。


僕は当然、最大値のスキルポイントを目指す。

Enter キーを長押しすることで高速でリロールすることができた。

けれど僕は、見落としのないように一定のリズムでタンッタンッとタッチしていく。

1,34,76,99......2,66,30...100ッ、ストップ。

体感3分で最大値が出た。これで決定する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【スキルポイントのロール】

◆スキルポイント

 ―――――――

a リロールSP100

b 決定 ←

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そうすると次の画面へと移行する。


その画面も先程と同様に木枠に白文字でスキルの選択と表示され、

背景は白い大理石調だった。つまり先程とあまり変わらない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【スキルの選択】

◆スキルの候補

 ――――――

ロックされたスキルは変化しません

a リロール残りロック: 8 

b 決定残りSP:100

c 魔法

d 殺人

e 園芸

f 付与

g 占い

h ☆ドラゴン ← Locked!

i 薬剤

j 剣戦闘

k 話術

l 生命科学

Page.1/1

――――――――――――――――

? Shift,Esc [戻る]

Press F1 to show help.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これもまた何度もリロールができるみたいだ。

ロックしたいスキルにカーソルをあわせて Enter キーを押すとリロールしても候補に残せるようだ。

リロールする度に文字の下の羊皮紙にうっすらと絵が浮かぶ上がる。


それは白馬に乗りクロスボウを持った赤い鎧の女

それは空を飛び地上の兵たちに炎の息吹を齎すドラゴン

それは美しい色とりどりの花々に囲まれた美しい男女


どうやらリロールによって現れたスキルの内容を暗示する絵のようだ。

そうはいっても、十枠あるスキルの選択肢の中から一枚の絵が出るわけだから、そうアテにはできない。

一つを残してスキルをロックすることで現れたスキルの内容を推測するということもできた。

けれども、だいたいはスキル名から予測できる範疇であった。


それからもう一つ、スキルを選択して右矢印や左矢印のキーを押すことでレベルを増減させることができた。

スキルは薄い黒字で表示されていたのが、レベルを上げることで、黒字へと変わった。

つまり、ロックはただのリロード用でスキルを得るにはレベルを上げる必要があるようだ。

レベルを上げるとスキルポイントが減少して、戻すと戻る。

ちなみにロックは9枠ある。今は☆ドラゴンをロックしているので残り8枠で何度でも取り外し可能のようだ。


ドラゴンのスキルに☆がついているので、おそらくレアなんだと思えてくる。

どうせスキルを得るならレアなスキルが欲しいので候補が揃うまでリロールしてみる。


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【スキルの選択】

◆スキルの候補

 ――――――

ロックされたスキルは変化しません

a リロール残りロック: 0 

b 決定残りSP:0

c 鑑定LV1 Locked!

d 神魔法 Locked!

e ☆吸血鬼 Locked!

f ☆金運 Locked!

g ★スキル強奪 Locked!

h ☆ドラゴン Locked!

i ★セーブ・アンド・ロード Locked!

j ★死に戻り Locked!

k ★コピー・アンド・ペースト LV3 ←

l ★ベクトル操作 Locked!

Page.1/1

―――――――――――――――――――――

? Shift,Esc [戻る]

Press F1 to show help.

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☆ドラゴンのスキルだけロックしてリロールした所、

☆スキルはレアで★スキルは超レアみたいな感じだった。


そういうわけなので良さそうなスキルを厳選してみた。


レベルを上げるには通常のスキルが10Pで、

☆スキルが20P、★スキルが30Pだった。


スキルポイントの消費量から予測をするとおそらくは、

★>☆>通常スキル の順になると思う。


またスキルのレベルは3までしか上げられなかった。


最大レベルまでに必要なスキルポイントは、

通常スキルLV3で30P

☆スキルLV3で60P

★スキルLV3で90P


通常のスキルの LV3であれば三つ取得する事が可能。

☆スキルや★スキルであれば LV3は一つしか取得することができない。

いっそのこと通常スキルLV1で十枠全部を取得する道もありかもしれない。


スキル候補を吟味する。

鑑定のスキルは異世界ものの定番スキルだ。異世界にいくなら取っておきたい。

神魔法のスキルはよくわからない。ただ神を冠するスキルだから尋常ではなさそうだ。こちらも魅力的だ。

☆吸血鬼のスキルは☆スキルだからロックした。太陽が好きなのでリロール候補だ。

☆金運のスキルは名前通りのスキルだと思う。お金に困らないというのは魅力的だ。

★スキル強奪のスキルも異世界ものの目玉スキルだろう。しかし制約があったりするのもお約束なので迷ってしまう。

☆ドラゴンのスキルも☆スキルだから一応ロックした。リロール候補。

★セーブ・アンド・ロードのスキルは最有力候補だ。こちらを選択する可能性も大きい。

★死に戻りのスキルは★スキルだからロックした。上に上位互換のようなスキルがあるのでリロール候補。

★コピー・アンド・ペーストのスキルは本当に名前通りのスキルならこれだけで良さそうなスキルだ。問題はどこまで対象を取れるのか?

★ベクトル操作のスキルはとあるアニメのキャラクターがイメージされる。ただ量子コンピューターレベルで頭が良くないとだめそうな感じがするので優先度は比較的低い。


大体こんな感じかな。暫定として候補の中から良さそうなスキルにスキルポイントを割り振っておく。


色々と確認してよく考えてから選択しよう。特に制限時間もなさそうだからさ。


そして Press F1 to show help. という表示に従ってF1キーを押すと新たな画面が現れた。


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【■■ In-Game Help】

◆スキルLV

―――――

LV1 才能がありその技能をうまく使える。いわばプロ。

LV2 驚嘆の声が上がる。匠の技。いわば天才。

LV3 滅多にお目にかかれない伝説級。神と呼ばれ、歴史に名を残す能力者。


一般にスキルを有する場合、その所有者の99%はLV1である。LV2は超希少。

LV3は、世界に何人といない存在で、業界の神にひとしき存在。

あるスキルに対するセンスをランク分けした数値で、

「魔法LV1」「剣戦闘LV2」というように スキル名+数値 で表記する。

数値は現在レベルではなく、極められる能力の限界値を意味する。

その人がもつ能力のレパートリを端的に示すものであり、

これは基本的に死ぬまで変動・増減することがない。

それらを正確に知るすべはなく、ほとんどは自分の可能性を知らないまま一生を終える。


いくら高いスキルLVを持っていても、それを使いこなす鍛錬をサボっていると宝の持ち腐れ。


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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

? Shift,Esc [戻る]

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どうやらスキルというのはレベル3が上限のようだ。

またスキルのレベルは増減しない。そしてスキルの把握は通常できないということ。

スキルレベルは極められる能力の限界値であり、鍛錬が必要になってくるというのは重要な情報だ。


そうなると取得するスキルは限定される。

異世界にいくとして、果たしてスキルの鍛錬に時間を費やせるような余裕はあるだろうか?

異世界だ。常識も違えば、言語だって違う可能性がある。文明レベルも違えば食生活すら違うかもしれない。

つまり、取得後にすぐに使えそうなスキルを選ぶ必要がありそうだということ。


そんなことを悠長に考えていたからだろうか?

次のページへ進もうとした所、間違えて Shift キーを押してしまった。


そして驚愕する。―なぜなら★スキルが別のスキルの変わっていたからだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【スキルの選択】

◆スキルの候補

 ――――――

ロックされたスキルは変化しません

a リロール残りロック: 3 

b 決定残りSP:0

c 鑑定LV1 Locked!

d 神魔法 Locked!

e ☆吸血鬼 Locked!

f ☆金運 Locked!

g 弓戦闘

h ☆ドラゴン Locked!

i ひきこもり

j ★死に戻り Locked!

k ★コピー・アンド・ペースト LV3 ←

l 家事

Page.1/1

―――――――――――――――――――――

? Shift,Esc [戻る]

Press F1 to show help.

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ロックをしておいた★スキルが通常スキルに変わっている。

残りロックも0から3へ戻っている。

瞠目していると、更に変化は続く。


★死に戻りが目の前で通常スキルの政治へと変わる。

操作はしていない。勝手に変わったのだ。

そして気づいた。今こうして異世界へと行こうとしているのは僕だけではないのかもしれないと。

何処かの誰かもこうしている間に★スキルを取得して異世界に転移しているのかもしれない。


あるいはスキルは誰かに取得されてしまうと、他の人は取得できないようになっているのか、

いずれにしても、重要かつ迅速さが求められることがわかった。つまりだ、


―★スキルの取得には制限時間が存在する


僕は急いで決定を選択する。スキルの選択は暫定のものであったが、

ヘルプの内容を読んだ上で考えれば、これ以上に魅力的なスキルはきっとないだろうと思えたからだ。


最後までヘルプを読むことができなかったのは心残りだが、★スキルには変えられない。


最後に羊皮紙に浮かび上がるその絵には、右手に剣を持ち、左手に魔法を発現させたローブの人物。

荘厳な宮殿には財宝が積み上がり、側には仕えの者がおり、足元には頭を垂れるドラゴンと倒れた兵の姿があった。


それはコピー・アンド・ペーストのスキルの内容の暗示であったのだと僕は思う。


そうして決定キーを押した僕の前には最後の問いが現れた。


左上には深青の枠があり、そこから浮かぶ上がるような白色の文字があった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「最後の質問だ。異世界に転移してもいいんだね?」


a はい ←

b いいえ

c 最初から

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


画面の中央には小さな四角の枠が表示され三択を迫っていた。



―僕は、はいを選んで Enter キーを押した!



これは僕が異世界で最強に成り上がる物語。その前日譚。


その冒険譚が綴られるかどうかは、それを求める声次第さ。




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