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この回も残酷な描写があります。苦手な方はご注意ください。
3話目になりました。
……とりあえず、イラストの事を。イラストで影響を受けた漫画家さんはいますね。かの遥かシリーズのキャラデザを手がけた水野十子先生がそうです。私、この方でなかったらゲームを買ってなかったかもしれない。それくらい、好きな漫画家さんです。
後は渡瀬悠宇先生や渡辺多恵子先生、藤丞めぐる先生がそうでしょうか。藤丞めぐる先生は「緋桜白拍子」が有名です。
「緋桜白拍子」はとある暗殺組織で育った主人公の梓が義理の父の大納言の政敵である左大臣を倒すために暗躍し戦うというストーリーになります。もうちょっと言うと梓は暗殺組織を抜け出していてとある所で義理の父の大納言と出会います。彼に養女として迎えられた後、左大臣の存在を知ります。梓は義父の為ならと夜な夜な遊女である白拍子の姿に身をやつして左大臣の部下である貴族や賊達と戦う日々を過ごしていました。
ですが梓のやっている事は犯罪ではありますから当然ながら朝廷のお役人に追われる立場です。そんな中、梓が夜の舞姫である白拍子だという事も知らずに彼女に一目惚れをした男性がおりました。それが兵衛督--犯罪人を捕まえる立場のお役所の長官であるはずの時迅でした。彼は梓が白拍子であることは知りません。ところがある時、梓はとうとう時迅に白拍子が自分である事を知られてしまう……。
こういったストーリーになります。ちなみに緋桜白拍子の舞台になっている時代は平安時代後期くらいの日本です。つまり、源平の合戦の時代くらいになるようです。といっても作者の藤丞めぐる先生はあくまでこの緋桜白拍子はフィクションなので時代考証はそんなにしていないとおっしゃっていますが。
まあ、和風の作品であればいいよという方には楽しめると思います。後、キャラがいいですね。
特にお気に入りなのが4巻目に出てくる円御前です。彼女のまっすぐさは危うくはありますが。純粋さもあって良いですね。もちろん、主人公の梓が一番ですよ。私は姫君の梓も好きですが。白拍子の姿の梓も気に入っています。クールで凛としていてかっこいい。
白拍子はかの静御前が有名です。梓は静御前が舞を舞う時の男装姿で忍者のごとく夜闇に紛れて暗躍します。姫君姿の梓では想像できないくらい、ジャンプ力や素早さは天下一品ですね。そんな彼女の宿敵でライバルの冬尋。彼もかっこいいです。冷酷でニヒリストではありますが。意外と子供時代はピュアな少年だったようです。
そういえば、梓と冬尋がいた暗殺組織の名前が緋桜院と言います。つまり、タイトルの緋桜はこの組織の名前から取っている模様。白拍子は梓が身をやつしている姿からでしょうね。そういえば、緋桜院時代、梓達には二つ名があったらしくて。梓の場合は「斬鋼糸の梓」で冬尋は「爪剣の冬尋」といった感じです。
後は「銀時雨の凪紗」とか。凪紗は梓の幼なじみで緋桜院時代からの親友です。登場は7巻目からだったと思います。すごく明るくてさばさばした女の子ですね。
そういえば、緋桜白拍子には歴史の実在の人物は出てきませんね。私としては源平の間で揺れ動く梓も見てみたいとは思いますが。何気に頼朝さんと義経さんが出てきたら面白いかも。
いかがだったでしょうか。今回はマンガについて語ってみました。それではここまでお読みいただきありがとうございます。