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ラルミの過去

なぜ泣くのかわからない。

…人を殴っておきながらっ!

しかし、これでわかったことがある。-それは、彼女が幽霊ではないことだ。人に触れることができるのなら、幽霊ではない。そう信じたいものだ。

「ここから私の話が長くなるが良いか?」


「なんか急にシリアスな感じになったな」


「私はな、前回お知らせしたようにミルのもうひとりの人格なのだ。ミルはラルミが自分の中に存在することも知ってるし、私はどちらかといえばミルの姉だ。」

「異世界へ行きたいと言い出したのはミルなのだが、まさか君に会うとは思わなかった。」


まったく、それは僕のセリフだ。


「余計な口突っ込むな。それで、えーと。どこまで話したっけ?」

「あっそうそう。私は向こうで、殺し屋をやっている。ミルは研究者だな。研究者は常に貧乏、そしてお金持ちになる!っていっつもいってる。それに比べて私はがっぽがぽ。ははっ!まったく、困っちゃうな!」


「…人を殺しといてよく言えるよ。」


「何か言いましたか?」


「いえ、何も言っておりませぬ。」


「私もね、何か後ろ髪を死者に引かれている気がするので、十宇を胸の前できってから命を頂戴させてもらっていますよ。一応。」

「命の大切さは学校で習いましたから。1口に殺し屋と言っても、いい殺し屋ですから。まあっ、良い悪いなんて、殺しといて言えませんけど。」

「ちなみに、社会的に悪い人だけでなく、こちらの世界でいう妖怪も退治している殺し屋です。現世では殺しはしません。」


「…終わりか?」


「はい!なんか暗い話になりましたけど、今の全部忘れてください!」


「ところでさ、途中から敬語になったけど、何かあったの?」


「いや、特には関係ない。ただ、シリアスに嘘を話していることに対して引け目を感じてるだけだから。」


「……はぁ!?」



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