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バックラーという者についての説明

初投稿です。宜しくお願いします。


"階級バックラー"についての説明はインターネットでの一部引用です。

 本編とは殆ど関係ありませんが、御了承下さい。






 皆さんは『バックレ』という言葉を知っているだろうか。


 『バックレ』とは「しらばっくれる」の略称で直訳すると「とぼける」「白を切る」といったような意味を持つ。元々はヤクザや不良の間で使用されていた言葉なのである。


 しかし、最近では上記の意味から転じ「逃げる」「さぼる」といったような意味で用いられることが多くなった。それにより、今では一般人でも常用的に使用する機会が多いことだと思う。


 『バックレ』という行為は自ら預かった責任を投げ出すという、人として姑息かつ忌まわしい行為である。


 そして『バックレ』とは、"受け身"となる側の癇癪(かんしゃく)を起こすともにそれまで形成されてきた双方の信頼感を急速に矮小化(わいしょうか)させてしまう行為でもある。


 例えば、《「今日は学校怠いから行くのやめよ」》という、理由が単純明快な軽度なものから《朝起きて会社に向かう車中「俺がなんでこんな嫌な思いをしてまで仕事をしなくちゃならないんだ?」とふと思い、そのままコンビニエンスストアーでメモ帳と封筒を購入し、保険カードと即席退職届を入れ、郵便局で「速達でお願いします」》という理由すら浮かび上がらない訳の分からない『バックレ』も存在する。


 このように『バックレ』には無数の形状があり、『バックレ』には個性が表れると考えられる。


 一般人なら、このような『バックレ』という行為は人生で少ししか行わない。……いや、人によっては全く行わないことであるかもしれない。


 しかし、この世界にはその姑息かつ忌まわしい『バックレ』という行為を常用的に生活リズムの一貫として行う人々がいる。



 そしてその人々を俗に『バックラー』と呼ぶ。『バックラー』の根気のなさと有り余る妥協心は尊敬すべきものであると思わざるをえない。


 しかし『バックラー』と一括りにするのは軽度、重度の問題があるので困難である。その為『バックラー』には階級が存在する。



 それが『階級バックラー』である。そこで余談だが、『階級バックラー』を詳しく説明しようと思う。


 まず、S級バックラー

 伝説の存在。給料と称して、売場の物やレジの金を強奪して消える最強のバックラー。場合によってはブタ箱逝きであることから、バックラーからも畏怖の対象として見られている。



 A級バックラー

 活力みなぎる若者の主流。トイレの便器から外れた位置に排泄をする、売場を荒らす、勤務中に姿を消すなど、職場への迷惑行為をしてバックレる漢の中の漢。世間からは概ね理解を得られぬが、その反骨精神溢れる姿は一部からは熱狂的な支持を得ている。



 B級バックラー

 仕事を覚えて、職場の主力に近い立場を取得した後、消える。そのバックレ効果は絶大であり、職場に致命的なダメージを与えることもある。忍耐力のあるバックラー、という資質が必要となり、労働時間が長くなる為、C級バックラーと比較すると少数である。



 C級バックラー

 入って数日、もしくは1,2週間で消える。職場への被害は極僅かだが、バックラー本人の貴重な時間を無駄にすることなく、ストレスも最小限で抑えられるため将来性バツグン。



 ブロンズバックラー

 即日消える豪の者達。わずか一日で職場を見極めなければならないため、かなりの判断力は要求される。



 ゴールドバックラー

 数時間、あるいは数分で勤務中に消える。もはや幻。彼らは本当に存在したのか?職場に、自身の存在を疑わせるほどの光速バックレ技術は黄金聖闘士に匹敵。


 とまぁ、このような感じである。


 それらを踏まえて一つだけ加えておかねばならないことがある。



 それは『バックラー』には友達はできないということだ。

 薔薇色の高校生活?甘酸っぱい初恋?仲間と共に流す爽やかな汗?……そんなものは存在しない!








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