お友達?と急な報告
みなさんこんにちは。にぃです。
こんな底辺小説ですが、10回も読まれていたことに感謝しかないです。
今回も楽しんでいただけたら幸いです。
それでは、本編スタートです。
その後、学校での過程を終えたまくととのーるの二人。
時刻は四時。下校時刻だ。
のーる「まくとさん。今日、一緒に帰りませんか?」
のーるはまくとを誘う。
まくと「うん、いいよ」
大きく頷く。
すると
バンッ!!
教室の扉が大きな音を立てて、開かれる。
???「赤村いるか?」
その声で教室の空気は凍り付く。
声の主は、金髪で黒い乱れたジャケットが特徴的な男子生徒だった。
彼の名前は巣本ゆばき。
まくと達の同級生で、学校内ではチャラチャラしている不良と言われている。
周りにいた生徒達はすぐにゆばきから離れる。
一方で、まくとは恐れる様子もなく、ゆばきの元へと歩いていく。
のーるもまくとについていく。
まくとがやってくると、ゆばきはまくとに詰め寄る。
ゆばき「金がねぇんだよ。ちょっとよこしてくんね?」
なんともひどい光景だった。
カツアゲというものだろうか?
まくと「はぁ…また?ゆばき、もう少し節約したらいいのに」
ゆばき「うるさいなぁ、友達なんだからいいだろ?」
友達。
これが意味することは一つ。
そう、まくととゆばきという生徒は友達であるということだ。
まくとは、呆れながらゆばきにお金を渡す。
ゆばき「あんがとよ。じゃあな」
そう言い残すと、ゆばきは教室を去っていった。
と同時に張り詰めていた冷たい空気もなくなり、元の穏やかな空気に戻っていった。
まくと「帰ろっか。のる兄。」
まくとは何事もなかったように、そう言った。
のーる「は…はい」
そして、二人は教室を去り、帰路についた。
少しの間、沈黙が続き、やがてのーるが会話を振り出す。
のーる「まくとさん。いい加減ゆばきさんと縁を切ろうとは思わないんですか?」
のーるの言うことは最もだった。
先ほどの態度といい、友達とは言えないような関係に見えた。
友達というより、いじめだ。
しかし、まくとは首を横に振りながら、答える。
まくと「ゆばきは友達だから、縁は切りたくないな」
のーる「じゃあ、お金を要求されたりしたら、ちゃんと断ってください。友達でも、お金の貸し借りはあ
まりよくないですよ」
そののーるの発言にもまくとは首を横に振って答える。
まくと「でも、友達が困ってるんだったら助けてあげたいし…」
優しすぎる。
優しいというよりお人好し過ぎる。
のーるはため息をつきながら言う。
のーる「友達でも、時には厳しい態度をとるのも、友達としての務めですよ」
まくと「わかったよ…」
まくとは小さく頷く。
あまり、納得はしていなそうだ。
のーる「そういえば、明日は休日ですけど何か用事とかあったりしますか?」
のーるは話の話題を変える。
まくと「ううん。明日は暇だけど、どうして急に?」
のーる「もし暇だったら、明日一緒に遊びませんか?」
まくと「ホント!?遊ぼ遊ぼ!」
のーるの提案にまくとは目をキラキラさせながら首をブンブンと縦に振った。
のーるはその姿に、笑みをこぼしながら言った。
のーる「では、明日いつもの公園で待ち合わせしましょう」
まくと「うん!楽しみ~」
そんな感じで話が盛り上がり、いつの間にか家に着いてしまった。
まくと「じゃあねのる兄。また明日」
まくとは手を振る。
のーる「はい、また明日会いましょう」
二人は別れを告げて、それぞれの家へ帰っていった。
まくと「ただいま~」
家に帰ってきたまくとは、鞄を置いてソファに転がる。
するとそこに、洗濯かごを持った父が階段から下りてきた。
父「おっ、やっと帰ってきたか」
父は、なぜか待ち遠しそうにそう言った。
父「まくと。ちょっと話があるんだが、いいか?」
まくと「えっ、何?」
まくとは、ソファに座り直す。
父は改まった態度で、まくとに向き直る。
父「実はな…父さん…再婚したんだ」
まくと「…」
時が止まる。
決して理解できていないわけではない。
突然降り注いだ、爆弾のような発言に声を出すこともできなかったのだ。
今得た情報を整理しよう。
まず
まくと「お父さん。再婚したの?」
父「ああ、そうだ」
聞き間違いではないらしい。
再婚したらしい。
まくとの家族は、元々三人家族だった。
しかし、母は若いころに病気で亡くなってしまったのだ。
つまり、再婚する=新しい母ができるというわけだ。
しかも、しただ。
未来系ではなく、過去形である。
もう再婚は決定しているらしい。
父「それと、お前に双子の姉ができる」
まくと「…」
またしても、爆弾発言が炸裂し、声がだせなくなる。
どうやら、まくとに新しい姉ができるらしい。
それも双子の。
まくと「…いつ来るの?」
父「…明日だ」
まくと「えっ…!?」
今日一番驚く。
まくとは、一周回って声が無意識に出てしまう。
まくと「なんで早く言ってくれなかったの!?」
父「いや…本当は今日の朝言おうと思ったんだが…」
確かにまくとは今日の朝、遅刻しそうになったため父のことはそっちのけで家を出てしまった。
しかし、それにしても伝えるのが遅すぎる。
まくと「と…とりあえず、分かったよ。明日ね…」
そして、まくとはロボットのような動きで部屋に向かった。
部屋に入ると、まくとはベットに飛び込む。
まくと「どうしよう!心の準備とか何もできてないよ!あぁ~どうしよう!」
まくとは、ベットを転がりまわる。
結局その日、まくとは一睡もできず、新しい家族がやってくるのを待つことしかできないのだった。
感想や誤字脱字等の指摘がありましたら、コメントしてくださると嬉しいです。
それでは、また次回お会いしましょう。




