表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/12

伝説の魔物~ビジネスを考えてみる

テトはセイヘムとメイヘムを連れお家に帰ることにした。これは2人が着いてくると言ったからであって決して〝王家誘拐事件〟ではない。遠耳で聞こえたがユンタルは羽を伸ばしてそうだったためこれはある意味いいことをしているのである。


西の王国(リードルド)からテトのお家はあまり遠くない(ドラゴン基準)ので片道5·6分もあれば着く。夕食には帰せるだろう。2人はドラゴンの背中に乗るのは、というか空を飛ぶのが初めてなのだろうかなりテンションが高くなっている。テトとしても悪い気はしなかったため2人に配慮をしていつも飛んでいる高度より少し低めを飛んでいた。


『フン、帰りは雲の上から見る夕日の素晴らしさを見せてやろう。これがピークだと思うな!』


テトも結構楽しそうだ。


そうこうしているうちにテトの家へと着いた。上から見ると広範囲が整地されているだけだが、近くで見ても広範囲に整地されているだけだ。


「.........何も無いではないか!あるのは我の洞穴()のみ·······寂しいではないか!」


俯瞰で見るというのはとても大切だ。近くで見てみるとなんて事ない街でも上から見てみると巨大な魔法陣が形成されている、なんてこともあるのだから。まぁ、今のテトの街はキャンプ場にはちょうどいいのかもしれない。


テトは2人をゆっくりと下ろした。


「あの、わたしくし達を連れてきた理由を伺っても?」


「ぬ?ああそうだったな、実際に見た方が早いかもしれん。着いてくるが良い」


そういいテトは洞穴の中へと向かった。2人もそれをゆっくりと追いかけてくる。テトにとっては短い距離だが人間にとってはちょっと遠いのだからこれは許容範囲だろう。


「ここが我が寝城(お家)だ。」


「大きいですね!」


「わたくし達の城がすっぽり入ってしまいますわね〜」


エンシェントドラゴンは体がでかいから仕方がないのだ。体を小さくすることも出来るのだが、何せ滅茶苦茶クソ疲れる。体を小さくするということは継続して縮めなければいけない状況ということ、コスパはかなり終わり散らかしている。


「大きさはどうでもいいのだ!この家を見て分からぬか」


「う〜ん。かなり質素ではありますね。ドラゴンといえば金銀財宝を守護しているイメージなのですが、」


「そういった物は全て元の寝城()に置いて来た。今思うとゴツゴツしていたりカラカラうるさかったり、キラキラ目障りだったり········健康的じゃないではないか!」


「それ、誰かに盗まれませんか.....?」


「なに我の結界と空間魔法、幻術も組み込んだ要塞にしてある。人間が立ち入ることは出来んだろう。」


ついでに加護を織り込んでいるため盗まれることは1000%無いだろう。女神様様々でございます。


「そんなことはどうでもいいのだ!他に気がつくことがあるだろう!」


「う〜ん、少し暗いかしら?」


「おぉ!さすがはメイヘム!貴様はかなり頭が切れる!」


「王妃ですもの〜堅物を相手に()()()()のも私の仕事ですわよ?」


テトにとって怖いものがこの世に一つだけ追加された。


「それでお家が暗いのを解決したいということですか?」


「そうだ。人間は松明やら蝋燭を使っているのだろう?なのに何故あそこまで明るい町になるのだ?そこでだ!貴様らの知見を借り受けようと思ったのが一つ。そして我が出した3つの候補の内1つを選んでもらうのが二つ。この2点に力を貸して欲しくて連れてきたのだ。」


正直人間の生活は知っておかなければ誰も住み着かないため人間、それも王族の知見に頼ってしまおうと今思いついた。


「え?私達の国が明るい理由は〝光魔法〟を使っているからだよ?知らなかったの?」


いつの間にかフランクに話してくれるようになったセイヘム。その口から()()()を使えばいいのでは?ときた。


「魔物は光魔法を使えん、人間は逆に闇魔法が使えない。そういうものだ。」


「あ、確かにそうか」


セイヘムがこの感じだとかなり話しやすいので是非続けてほしものだ。

さて、光魔法と闇魔法の解説だ。

────────

光魔法──人間だけが使える神の御業。対魔物最終奥義であって聖属性が付与されている。触れるだけで魔物にとっての害である。魔法によっては触れるだけで塵と化す。


闇魔法──魔物だけが使える邪神の御業。対人間最終奥義であって死属性·暗黒属性が付与されている。触れるだけで人間にとっては害である。魔法によっては触れるだけで消し飛ぶ。

────────

光魔法に関しては候補に入りかけたが結局外した。人間と魔物が共存する街なんだったら光源に光魔法を使うなど無茶な話だ。人間の街の光源が全て闇魔法であったら可笑しいだろう。つまりそれと同じだ。そこで考えたのが本命のこれだ。


「人間がそこまで発展しているとは考えていなかったのだが、なるほど貴様らは光魔法を光源として行使しているのか.....実に勉強になるな。ただ光魔法は我らにとっても害だ、光源としては考えられんな。そこでだ!これが我の考えた方法なのだが、人間の意見も採り入れたくてな?この3つから選んでくれ。」


そう言って爪から三種の雷魔法を出した。


「この青白い静かな印象のやつが〝フリーズボルト。このビカビカとうるさいが制御がかなり楽なのがボルト。そしてこれが暖かみのある光に定評がある電雷焔(ヘルガー)。この3つのうちどれかを光源として利用しようかと考えているのだが、貴様らはどう思う」


「確かにこれだったら人間にとっても魔物にとっても害はありませんね!安全装置はつけるとして、どのようにして運用するかが鬼門ですね、」


「この3つから選んで欲しいだけなのだが....セイヘムは話を聞かないやつだな」


「うちの子は昔から働き詰めですので、なんでも先のことを考えてしまう癖がありまして、私個人の意見ですと()()()()()()()()かと」


「ぬ?どういうことだ?3つ全部使うのか?」


「それについては娘から、」


「そうですね、母様の言う通りですね」


考えが纏まったのかセイヘムがテトに向いて話し始めた。かなり真面目な雰囲気なため重要な事なのだろう。


「雷魔法は魔力消費量も比較的低い部類ですので運用方法によっては世界の基準がこっちになりかねません。どうにかして低コストで使用できる雷魔法の灯りを作ることが出来れば人間とテト様を繋ぐ架け橋になるかもしれません。」


簡単に言うとこうだ。


人間視点

───光魔法は魔力消費量が多い!中には明かりを付けることすら叶わない人もいる。

そう言った人達は魔力の高い者に代金を支払って付けてもらうかそもそも蝋燭などで生活をするかの2択。

雷魔法は一般的に運用されており魔力消費量も低い部類で下位魔法のボルトは大半の人が使えるため今よりもさらに快適な生活を提供出来る。

───人間と仲良くしたいのならこの灯りを商品として売って恩を売るべき。1番安いのでボルト、次に電雷焔(ヘルガー)orフリーズボルト。オーダーメイドなども承れれば街の運営資金の中核を担える。


との事だ。


Q──ボルトすら使えない人はどうするんですか?

A──光魔法の使用を頼むよりかは遥かにコストが低いため支払う代金がかなり減るのでいい。今よりは楽な生活をさせてあげられます。

────


「貴様ら、人間の狡猾さも兼ね備えているとは、仲良くして正解であったな。その案使わせてもらおう!礼をやらねば罰が当たってしまいそうだ、」


テトは空間魔法を使い元お家とここを繋げガサゴソと何かを取り出し始めた。


「これを礼として受け取ってくれ。」


そう言って取り出した物は明らかに凄い剣と宝石だった。この剣は伝説の魔剣だ!と言われても全人類が信じるだろう、それほどまでにすごい代物だった。宝石もかなりの大粒サイズ、それに傷がない。このふたつでどれだけの金が動くのやら.....


「こ、こんなすごいもの貰えません!!私達はお礼としてここまで来たのです!それこそ私た達に罰が当たると言うものです!」


「ぬぅ、で、では!これをお代に()()()()()()()!」


咄嗟の思いつきだが我ながらにいい考え!遂に来た!また人間の料理が食える機会が!



テトの初めての街作り ─ ロードマップ編


:達成度


建設予定地の整地:40%


人材を確保する(人間で無くとも良い):0%


作物を育てる:0%


家畜を飼う:0%


料理が出来るやつを見つけるor作れるようになる:0%


旧友に声を掛けに行く:0%


人間と仲良くする:8%→15%


いい街を作る:2.1%


内装を作る:12%


電気を作る:4%→6%

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ