No.1 夢への切符
20xx年 競技人口約270万人のスポーツは大熱狂のなかにあった‼
あるときはジロー選手が殿堂入りしたり
ある時は小谷翔平選手が50-50を達成したりなど…
これはそれらの選手に憧れ夢へと挑戦したある一人のスラッガーの話である
その青年の名は「寒川 遼一」
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「負けるなああ埼玉東武ユースかっとばああせえええ」
応援の声が聞こえる
9回裏2アウトランナー1塁1点ビハインド
「5番 寒川遼一君」
「いっけえええ遼一ホームランだあ」
「天才のお前なら打てるぞー」
ここで負けてしまえばリーグ降格
だがここで勝てばリーグ維持
負けるわけにはいかない
ピッチャーが投げる
「一球目はボール」
「続く2球目」
「ストーーーライク!」
「ここで高めのストレート!」
続く三球目何を投げてくる
ここは決め球のカーブか?
いや内角ストレート?
ここはあえて見送るか…
いや違うだろ俺は天才スラッガー寒川遼一だ!感性を信じるんだ!
会場の誰しもが息をのむ
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カキーーーーーーーン
金属バットの音が鳴る
「おっといいあたりだ!どうなる?!」
ポトン
「ホーーーームラアーーーーーン!!!!!」
会場は一瞬の静寂に包まれた後大きな歓声が聞こえた
わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
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「寒川達この試合でユースチームは卒業なのか」
「寂しくなるな」
次々と監督が声をかける
「寒川先輩たち高校に行ってもちゃんと顔出してくださいね」
「あたりまえだろ!大事な後輩なんだから」
「そういえば寒川お前宛に日本代表選抜合宿の案内が来てたぞ」
「え?」
「あれ招待状まだ渡してなかった?」
「はい…」
「ごめん」
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今度日本代表選抜合宿というものをやるらしい
届いたのは招待状だけ
俺はベッドに寝転がって小谷翔平の写真を見ながら考え込む
見てろよ小谷さんあなたと肩を並べるほどの天才スラッガーに俺なるよ
現実にある•いる球団や選手のチーム名や名前をいじらせて使っています。