第2話 緊張は解したいときにほぐれないものなんだぜ。
---春風や 闘志抱きて 丘に立つ。
作者は忘れた。
昔っから自分は走ることと本を読むことが好きだった。
中学では陸上部に入り、部活が休みの時はよく図書館にいった。
図書館で読む本と言ったら稗田阿礼、滝沢馬琴、芥川龍之介、太宰治などの古文や近代小説からバッテリーやダ・ビィンチ・コード、リアル鬼ごっこなどの現代小説、詩集やライトノベル、新書などいろいろ読んだ。 上に書いてあるのは俺が中3の時の教科書に書いてあった俳句。なぜ書いたかと言うとただ単純に春だからということだ。
まぁさておき、今は入学式の真っ最中。少しばかりダンディーな校長が舞台の上で延々と語っている。
なげぇんだよ・・いや、マジで。
そ
して
時は流
れてゆき…
「はじめまして。今日から一年間みんなの担任になることになった行徳幸助だ。よろしく。」
…かなりイケメンである
「とりあえず今からの2時間は自己紹介とかいろいろやることあるから覚悟しておくように。」
ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・
まぁそれはざわつくはずだ。
黒板には、名前・出身中学校・趣味・特技・出身地・なぜこの学校を志望したか・みんな一言 と書いてある。あれだな、これを言えばいいんだな。志望理由とか面接の時言ったじゃないか。
「じゃあ出席番号1番の稲田から。」
「川崎市立住吉北中学校出身。稲田梓です。出身地は長野県で特技は料理で趣味は読書です……」
…これは長いな。志望理由とか忘れちゃうじゃないか。
「出席番号2番、練馬区立練馬石神井中学校出身。市原悠人です。出身地は同じ区練馬で特技は野球…」
偉く筋肉がすごいな。野球やったらこうなるのか。
ここで少し早送りしよう。全部紹介したら8ページぐらい使うだろ。
「次、橋本。」
あ、ハイ。
出席番号29番、八千代市立ゆりのき台中学校出身。橋本力です。出身地は千葉県で特技は中学で陸上やってたんで短距離走です。趣味は野球観戦。志望理由は設備がいいからですかね…。一年間よろしくお願いします。」
パチパチパチ・・・
おぉ、拍手がなんかいい感じに聞こえるぞ。
「出席番号30番、船橋市立船橋本町中学校出身、聖沢葵です…」
ッ! なんだあの幼児体型は!
あの・・・ここは高等学校ですよ?よ?
まぁうちの制服だし当り前か。小学生のはずがない。
それにしても…背が低いな。うん。
「出席番号32番、船橋市立湊町中学校出身、前原さくやです。出身地は兵庫県姫路市で特技と趣味は絵を描くことです。志望理由は姉が通学してるからです。一年間よろしくお願いします。」
アレ?一瞬睨まれたような・・・
いや。完全に睨んでいる。
ポ○モン的にいえば、防御力が下がるようなもの。
あの方向音痴、船橋の人間だったのか。
まだ時間かかりそうだから、早送り。
「よし。みんな終わったな。じゃあ先生の自己紹介をしなければな。」
「先生の名前はさっきも言ったが行徳幸助。25歳だ。社会を担当している。出身地は岡山県倉敷市、東京に憧れて上京したんです。すいません。趣味は野球、特技はスポーツ全般。部活動は野球部の副顧問やってます。一年間よ(kyキーンコーンカーンコーン
nice チャイム!
「チャイムが鳴ったってことだから10分休み時間だ。さっきの自己紹介を参考にファーストコンタクトを取ってもかまわないぞ。まぁそれが望ましいがな。じゃあ休憩start!」
ふぅ・・・
………
………視線を感じるぞ?いや、殺気がまざってやがる。
「じぃぃーーーーーーーーーーー」
わかった。わかったからもう睨まないでくれ。
「許さない…絶対に許さない…」
いや、道を間違えたのはおまえだろ?
「む…確かにそうねぇ……ただねぇ」
ただ・・・なんだ?食いしん坊なのか?
「そっ…そんなことはないわよ! ただねぇ…」
早く言えよ。
「あの後気付いたら、飯田橋までいたのよ。」
ほぉ、確かにあっちに向かっていたね。
「け…ど、入学式には間に合ったわ。」
それで?
「その…ありがとう。」
くっ…照れるじゃねえか、何をいまさら。
「入学書類拾ってくれたの、もしかして、あんた?」
そうだけど、あんたじゃなくて、俺にはちゃんとした名前が…
「名前は確か…はしもと…りき? 呼びづらいから変態でいいわ。」
確かにそうだが…変態ってどーゆうことだよ!変態か?俺はそんなに変態か?
「えぇ、だって神社でナンパしたじゃない。それに」
それに…なんだ?
「目つきがいやらしかったわ。葵ちゃんの自己紹介の時」
ちょ、まて!いやらしかったのか?本当か?
「あなた…ロリコンだったのね。どおりで気持ち悪いと思ったわ。」
どうやら思いっきり瓦解されてるのか? 最後に言っておこう。 俺はロリコンなんかじゃない!!




