1話目の原案。2
俺、空野和也のサッカー人生は、高校を卒業するまでの11年間で結局幕を閉じた。
ずっと最前線を夢みて練習し続けてきたし、
自分より上手いと思ったプレイヤーなんて、
同年代においては1人もいなかった・・。
だから当然、自分より上手いチームメイトなんかも存在したことがなかったし、
トレセンにおいても、小学3年のときから中学1年まで同じように選ばれ続けていて。
唯一、同じくらいの実力をもっていると思っていた。
唯一無二の親友でライバルだった。高瀬龍。
それに近い、実力をもつものとして、1つ年下のOMFで、わざわざユースを抜けてまで龍のいるチームに中学に行った。
変わり者で、お調子者な1面をもつ、金村渡_。
中学時代は、お互いユースを選ばなかった者同士。それなりの環境で、牙を砥ぐなか…。
中学最後の歳には、龍とは同格。渡より1つ勝るくらいの実力なのにもかかわらず…。
住んでいるところが激戦区だったり、チーム全体が去年だした結果からくる自信や慢心などで、
まとまりを失った結果…。
大会の成績をしっかりと落とすと・・。
去年は手柄をもっていかれたような、かたちで先に昇格された龍とそれに合流するかたちで、龍と同じチームのトップ下の渡が。大会の結果をもってして見事、関東トレセンに昇格_。
「 渡がいないだけでも、意外とうまくいかなくなるものだな。 」
FWの龍がいなくなったときには、誰しもがだとは思うが、納得の表情を浮かべていたわけだが。
渡がいない影響もこんなにでかいものだと思いながら、トレセンまでも初めて、色褪せた結果でその年を越えることになったあと、
その後、母親の裏切りがおおきくーー。中学2年のときの活躍がきっかけで連絡をくれた。
神○のユースからのスカウトが破談になると_。
彼女の美穂はともかく。自分以外にも龍のやつもスカウトされているであろう_。
元々、進学予定先だった。柏○流通経済大学に一緒に入学してくるつもりがあると、予想…。
「 高校で次、公立に進むとしたら。どこに進学すると思うよ?」
「 ふつうに考えて、柏○だろ!パスサッカーが中心のテクニック集団。 」
中学1年の頃に、このような会話の内容のやりとりがあったのもそうだが、
地元で有名な高校といえば、ここになるし・・。
Jリーガーデビューの目標が16歳の俺らからしたら、U-18のスタメン扱いくらいがちょうどいいラインだと思っていた俺が_。
最後の歳は、龍がいれば。むこうの3年生たちとでも、一緒にサッカーをして全国が狙えるだろうと予測。
龍のやつには、お互いスカウトされたで、目立つために敢えて事実を伏せながら、入学すると・・。
「 龍! やっぱりお前もここに入学したんだな 」
もしかしたら学校がはじまる前にでも、出会えるんじゃないかと思っていた俺の予想は的中し、
おたがいが、前の中学ではそれなりに突き抜けた存在だったこともあって、周りの奴らが全員レギュラーを目指すために、
他校を選んで離れていった。と話し合いながら教室に移動_。
「 正直、いないと困るところだったぞ! 」
「 お前も周りと別れて来たん?笑 」
入学当初には、お互い有名なこともあって、
Jリーガー級と称されて騒がれて入学したにもかかわらず…。
こんなやりとりが懐かしかったと思えるかのように、3年もの月日が経つと・・。
高瀬龍・・・アー○ナル ( イングランド1部 )
金村渡・・・ヘン○ ( ベルギー1部 )
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空野和也・・・ ○海大学 ( 千葉県 )
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