第6話 ジャスティス誕生
「ライト、カプセルの中の煙が晴れていくよ」
「あっ!
父さん見てよ、怪人だ!」
ライトがそう叫ぶと部屋の中央にあるカプセルの扉が開き、中から怪人が出てきた。
「大首領様に於かれましては、ご機嫌麗しゅうございます」
どこから見てもハリネズミのその怪人は、父の前に跪き最敬礼した。
「ハハハ。
ライト、父さんが大首領だってさ。
それじゃあライトは大幹部だな。
父さん張り切っちゃうぞー!
ライトも一緒に頑張ろうな」
「うん!
頑張るよ!
所で父さん、これから人間族と戦うんだったら組織に名前が要るんじゃないの?」
「そうだな。
ちゃんとした組織として活動した方が良いかもな」
「格好良い名前にしようよ」
「私達はヒーローを騙る悪い人間族を成敗する為の組織だ。
人間族にとってはヒーローをやっつける悪の組織かもしれないけれど、大義は我々にある筈だ!
正義の悪の組織、“ジャスティス”なんてどうだろうか?」
「“ジャスティス”か。
うん。
凄く格好良いね!
ハリネズミ君もそう思うだろう?」
「はい。
とても素敵な組織名にございます」
「父さん、ハリネズミ君も気に入ってくれたみたいだよ」
「それじゃあ決まりだな」
「やったあ!」
「それから、ハリネズミ君。
今後、仲間が増えた時、君にはまとめ役を任せたい。
ハリネズミ君を隊長に任命する」
「ありがたき幸せ」
斯くして、三人だけの“ジャスティス”と云う名のちっぽけな組織がここに誕生した。
やがてこのちっぽけな組織がヒーローの前に立ちはだかろうとは、人間族の誰一人、知る由もなかった。