第5話 怪人製造ガチャポン
「石板が話しかけて来たって?
父さんには何も聞こえないぞ。
何て言ってるんだ?」
「ちょっと待って。
装置の場所を教えてくれるみたいだよ?
そこの壁にある少し出っ張った小さな岩を捻れってさ」
「これか?」
父が小さな岩を両手で捻ると奥の部屋から大きな警報音が聞こえて来た。
ファーオン
ファーオン
次に床が開き石板に描かれているものと同じ装置が下から現れた。
ギュイーン
ガッシャーン
ガガガガガ
ガゴーンッ
「ライト。
あなた達にこの装置を授けましょう。
これは怪人製造ガチャポンと言います。
お皿に卵の化石を載せて赤いレバーを引きなさい。
そこから生まれた怪人は、きっとあなた方の力になってくれるでしょう。
さあ人間族の魔の手から善良なる魔族を助けなさい」
「あなたはいったい誰なのですか?」
「私はあなたをこの地に転生させた者」
「思い出した。
僕が生まれた時に聞いた声の主!」
「そうです。
あなたがこの時代を救うのです。
ただし、いつか魔族に平和が訪れたとしても、決して傲ってはなりません。
驕れる者は久しからずと申します。
その事だけは必ず子々孫々、教訓として伝えていきなさい。
そうしなければ、この繰り返す輪廻の輪からあなたが解放されることはありません」
「輪廻の輪?」
「それではまたいつか会いましょう」
「ねえ!
輪廻の輪ってどういう事?
ねえ!
いつかまたって、いつなの?」
石板からはもう何も聞こえて来なかった。
「ト、イト、ライト!
しっかりしろ、ライト!」
「と、父さん」
「びっくりしたぞ、ライト。
奥の部屋に装置が現れた途端に倒れるなんて」
「気を失っていたの?」
「ああ、ほんの少しの間だけどな。
兎に角、気が付いて良かった 」
「父さん、この装置の使い方が分かったよ。
これは仲間になる怪人を造る装置なんだよ。
そしてここにある丸い石は卵の化石なんだ。
金のお皿の上に置いて赤いレバーを引けばいいんだって」
「よし分かった。
早速この一番大きな卵の化石を置いてみよう。
さあライト、赤いレバーを引いてくれ」
ライトは力一杯レバーを引いた。
ピコン ピコン
グイーン ガシャガシャ
中央の大きなカプセルの中に白い煙が立ち込め、やがて煙が晴れるとそこには人影が現れた。