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悪の組織は正義の味方  作者: 天乃 銀河
第一章 ジャスティス誕生
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第4話 石板

「ハァハァハァ。

 ここまで来れば安心だ」


「父さん、母さんは無事かな?」


「先に研究所に入っているかもしれない。

 行ってみよう、ライト」


 二人は洞窟の奥へと急いだ。


 洞窟の壁には青く光る(こけ)が生えており、周りはぼんやりと明るい。


 たまにひんやりとした風がライトの頬を撫でていく。


 洞窟内部には鍾乳洞が在り、突き当りには小さな池があった。


「開けゴマ!」


 父が叫ぶと池に設置されている装置が反応し、水面に強い磁場が掛けられ、モーゼ効果により、池の水は真っ二つに割れ階段が現れた。


 池の底には扉があり、二人を招き入れるが如く大きく口を開けている。


「相変わらず凄い仕掛けだね」


「大事な研究施設だからね。

 前にも言ったけど、我々家族三人の声にしか反応しないからね。

 さあライト、中に入ろうか」


 二人が階段を下りて扉の中に入ると、池は何事もなかったかの様に元の姿に戻った。


「マリア、来てるか?」


「とうさん、返事がないね」


「まだみたいだな。

 暫く待つしかないな」


「しかしこの研究所は広いよね」


「元々は父さんが狩りの途中で雨宿りの為、この洞窟を利用した時に偶然発見した古代遺跡だからね。

 ここには父さんが造った発明品以外に色々な発掘品も有るから、勝手に触って壊さないでくれよ」


「ねえねえ父さん。

 この沢山の丸い石みたいな物は何?」


「ああそれか。

 この石板と一緒に出土(しゅつど)したんだよ」


「へえ、何か絵と文字が(えが)かれているね」


「まだその石板は解読出来てないんだよ」


(えが)かれている絵を見ると、何か装置のお皿みたいな所に丸い石を置いているよ」


「多分その丸い石をお皿に載せたら何かが起こるんだろうな。

 如何(いかん)せん、その装置がどこにあるのか分からないんだよな」


「ちょっとその石版をよく見せて」


 ライトは父から石版を受け取った。


「待ってましたよライト」


「うわっ!

 父さん、石板が話しかけて来たよ!」


 ライトは驚いて思わず石板を落としそうになった。

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