第二話 初めてのお客は担任教師!?
本日連続ですが、これからは週一か週二になってしまいますが、どうぞ読んでくださいまし。
何とか教室に戻ることができ、無事焼きそばパンも食べることが出来た。(潤一は結局6時間目になって教室に入ってきた)
「い〜つ〜き〜〜!!!てめぇ、何しやがんだ!おかげで授業さぼっちまったし昼飯食い損ねるし・・・っていうかパン返せやこら!!」
「おおっ、潤一生キテタノカ。ヨカッタナ!」
「てめっ、片言だしあらぬ方向向いてしゃべってんじゃねえ!ならば俺の必殺の・・・・・」
ズゴシッ!! ドサッ!
風を切る音ともに音速を超えた拳が潤一の頭に炸裂し、潤一は床に叩きつけられた。
「あ〜、もうっ!ったくうるさいのよあんたは!!次の予習できないじゃないのよ!!」
この惨劇を作り出した本人は、潤一の後ろに仁王立ちして拳を握りしめていた。
ちなみにこいつは「長谷部瑠歌」。髪はショートでいつも少し怒ったような顔をしているが、学年でもトップクラスの美少女だ。一樹と同じクラスで潤一と同じ幼なじみ。名前とは裏腹にとんでもない暴力女・・・まあ、優しい時は優しいのだが。
「ったくこいつは・・・。あ、そうだ一樹!あんたが原因でしょ?何やったの?」
「ん、いや、音楽事典が空中に浮かんで、そのまま潤一の頭の上に落ちてきた・・・・!!」
一樹が正直に答えた瞬間、一樹の顔面めがけて右ストレートが放たれた。一応警戒していた一樹はギリギリで避けることができた。・・・・・・ううむ、女にしとくのが惜しい、なんて思っていると返しで左フックが迫っていた。すかさず俺は右手で左フックを止め、左手で右腕を抑えた。
「いっ、いきなり何すんだよ!瑠歌のパンチは殺人級なんだぞ、当たったらどうするんだ!」
「ふんっ、真面目に答えないからよ!」
「俺は至って真面目だ!」
だが二人の膠着状態はそう長く続かなかった。
カツンカツン!
「痛っ!」
「きゃあっ!」
突如、二人を高速で射出されたチョーク(色は白)が直撃したからだ。
「なぁ〜に授業中にイチャついてるんだ、おまえらは!時間を考えろ時間を」
チョークの射出地点、そこは教室の入り口で、そこにはクラスの担任の「尾崎亮」先生。容姿は悪くないのに彼女なしという、御年25の教師だ。
「「ご、ごめんなさい」」
「わかったならいい。ほら、他の奴もさっさと席に座れ座れ!授業始めるぞ」
亮の一声で席を立っていた生徒たちがすぐに席に着き、授業が始まった。
「よぉし、今日はここまで!ついでにHRもやっちまうぞ」
うおおぉぉぉ!さっすが先生!!クラスのあちこちで歓声が上がる。亮の授業はわかりやすく、長い話もないから人気なのだ。
「今日も特に連絡することもねぇし、さっさと済ますぞ。何か連絡ある奴は?」
シ〜〜ン・・・・・・・・・・・・・
「よし!じゃあ今日は終わりだ、解散!・・・・・あ、そうだ。日野、おまえだけちょっと残ってな。話あるから。」
「えっ!?」
さっそく相談所(旧生徒会の物置)に行こうとしていた一樹は驚いて振り返った。
まさか、ちゃんと宿題も出したし問題は無いはず・・・・・と混乱していると、
「安心せい。お前は相談所のこと以外は全く問題なしだ。というか、その相談所に依頼があってな・・・」
その時の亮の顔は、とても寂しく辛そうな顔をしていた。そう、なにか、昔の辛い事を思い出しているような・・・
‘いっちゃん?’
「日野?」
「! す、すみません、じゃあ先に行って待っててもらえますか?ちょっと用事がありまして・・・」
「・・・そうか、わかった。じゃあ先に待ってるからな」
‘意外だねぇ〜、亮先生が相談事とか。どう思ういっちゃん?’
「どう思うっていってもなぁ。先生が幽霊関係って・・・。志穂は何か感じなかったのか?」
‘う〜ん、どうだろう。今は何とも・・・・・・・’
志穂は他の幽霊を感じることが出来る。
といっても意識が低すぎたり、ちからが弱すぎたりすると、流石に聞こえないらしい。
「そっか・・・。よし、ひとまずは先生の話を聞こう!まずはそれからだ」
‘うん!’
ごめんなさい!!志穂が全然喋ってませんでした。
完結したらもう一度書き直すかもしれませんので、そちらをご期待ください。では!