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美和子  作者: ゆうか
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美和子が進む道とは

「ごめん。明日からの旅行行けなくなった。息子が熱を出したんだ」

泣きたくなった。明日からの旅行をどれだけ楽しみにしていたか。何日も前から着ていく洋服を考え、色々なシチュエーションを想像し、楽しすぎる妄想を膨らませていた。

息子が本当に熱を出したのかもしれないし、子どもを理由にすれば、私が納得すると思ったのかもしれない。だが、仕事だからとか言われた方がまだましだった。

妻子ある男性なのだと再認識させられ、まるで私が悪者みたいだ。そして、この人が本当に愛しているのはやはり家族なのだと認めざるを得ない。

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