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今度もかなりな衝撃だったはずなのに夢から覚めることはなく、ついでに思わず目を開けた。
ちょっと視界に血が滲んでぼやっとしてるんだけど、見えないことはない。
たくさんの目はなくなっていて、誰かの顔の上半分と何か豪華な布が張られた石造りの壁が見えた。すぐに薄い灰色がかった青い瞳と目が合う。覗き込まれて髪が顔に当たってるのがくすぐったい。肌綺麗だな、ニキビありまくりだから恥ずいぜ …
「あ、起きた?あー生きてたか、仕方ないなー
って危ないじゃん!」
「避けては駄目ではないですか。仕事増やして謝罪もないんですか、これだから迷惑集団は。」
覗き込んでた人がいきなり退いた横から、すごい早さの青緑かつ透明なわらび餅?スライム?みたいなのが出てきて目の前を過る。
え? 何これ食べたらいいの?かぷ。
「!汚いことするんじゃありません!」ゴッ
スライム?にそのまま裏拳かまされて、俺は今度こそ深い眠りへ誘われた。変な夢だったなー
甘いものが好きです。