追放された?援魔法使いは最強の道を突き進む
「アレク、今日でお前は勇者パーティーを追放する!」
朝、突然このパーティーの支援魔法使いである俺アレクは告げられる。
「え?」
「聞こえなかったのか? お前は今日をもってクビだ。さっさと目の前から姿を消せ。お前みたいな役立たずはもういらん」
「そうよ、あんたなんかいなくても私たちだけで充分よ」
「その醜い姿を見せないで早くどこかに行ってください。目障りです」
「トラッシュ様がいれば魔王なんて楽勝よ」
朝、急に呼ばれ勇者で王子のトラッシュと魔法使い、聖女、戦士の三人の女たちに急にこんなことを言われた。
でもまさかこんな知らせだったなんて。
なんて、なんて
なんて最高なんだ。
こんなに嬉しいのは人生で初めてだ。
こいつら見た目はいいが全員屑だし。やめようと思っても王との契約によりクビになるまでやめられない。13歳の時から3年やっとやっとこのパーティーから解放されるのか。く、嬉しすぎて思わず涙が。
「おい泣いてんのか。きたねえな」
「うえー早くどっかいってよね
「男の涙なんて醜い」
「きもいんだけど」
ああやっぱりこいつら殺したくなるくらいうぜえ。まだ正式に首になったわけじゃないし抑えよう。
「それじゃあ、この契約書の破棄をお願いします」
王都の契約書を渡す。
「親父もなんでこんな使えないやつを雇ったんだか。どうせならかわいい子がよかったぜ」
そう言いトラッシュは契約書を燃やす。
「はは、はははははは。やったついについに終わった俺は解放されたんだー」
「「「「!!!」」」」
「おい屑野郎どもいままでありがとうw最高の気分だ。いつお前らが破棄してくれるのか待っていたがついについに俺は自由だ」
そう言いながら国からのフードと伊達メガネを脱ぎアイテムボックスから3年前に来ていた黒のコートを羽織り生活魔法で長くなり前髪を隠していた髪を切る。
そこにいたのはとてつもない美青年だった。幼げも残し男らしさが残るその顔は神が作ったといってもおかしくないような人間がそこにはいた。勇者もそこそこイケメンだが比較にならないほどのものだった。先ほど罵声を浴びせていた3人の勇者の仲間ですら頬を染めその男に見惚れていた。
「じゃあな。もう会うことはないだろう屑ども」
そう言い残し男はその場から一瞬で姿を消した。
勇者たちも同じ宿の周りの者も固まってしまい何が起こったのか分からない様な表情をしていた。
転移したアレクは先ほどの勇者たちの姿を見てとても驚いたような表情を見てとても満足していた。
「はは、すっきりしたまだ気は晴れてねえけどまあいいか。とにかくただいま我が家3年ぶりだな」
アレクが転移したのはこの国でも最難関の森多くの魔物が住みその1体1体が非常にランクが高い魔の森祖中央に位置する屋敷であった。
「流石俺の支援魔法の1つ絶対防壁この家には傷一つついてないみたいだ。あ! そうだあいつ等につけていた支援魔法も外さないとな」
この世界でも最大級の魔力を持つアレクはいくつも魔法を常時発動させていたが回復するほうが多く常に勇者達に補助魔法を発動させていた。
「勇者に発動していた全能力UPと魔法使いの魔力UP、聖女の回復量UPそして戦士の筋力UPをすべて外しこれですべて終わった一週間くらい休んでそのあと旅に出るかな。3年ぶりに安眠できそうだ」
そう言い俺は自宅のベッドで休んだ。