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死んでエクスカリバー  作者: 肉付き骨
鉄剣司の日常
3/21

事件は突然に

 帰り道、話は当然、球技大会の話になった。



「ケンちゃんは球技大会何に出る?」



「正直パスしたかったけど、一応、ドッヂボール」



「ケンくんいろんな競技に引っ張りだこだったのに、よかったの?」



「いーんだよ。俺が本気になれるのは剣道くらいだ」



「でも実技テストは?」



「本気出す」



「ほんと現金なやつだよ」



 他のスポーツに剣道ほどの緊張感は求められないが、成績に関わる実技テストは別だ。

 話をしながら踏切に入った直後、踏切がカンカンと鳴り始めてしまったが、急いで渡ってしまおうと三人は走りだした。



「急げ急げー」



「ほんとは駄目なのに…」



「もう遅いよ」



 しかし、四つ目の線路に差し掛かったところで事件は起きた。



「あっ!」



 鈴木が転んでしまった。野島は気付かなかったようで、全力ダッシュで向こう側に着いていた。



「大丈夫か?」



「ん、大丈夫。怪我はしてない」



 助け起こそうと肩を担ぐ。野島は今頃気付き、「大丈夫か!?」とこちらに戻ってこようとしたので、手で制した。



「立てるか?」



「うん……あれ…?」



「どうした、急がなきゃ」



「ど、どうしよう!?靴が、靴が抜けない!」

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