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死んでエクスカリバー  作者: 肉付き骨
いざ、(勇)魔王城へ (剣)仲間探しへ
18/21

剣解の相違

 エルトリーデを宿屋に運んでもらった後、クロは老人の家に呼ばれたので、クロだけ老人の家に運んでもらった。

 どうやら老人はこの村の村長だったようで、村で一番大きな屋敷に住んでいた。



「で、なんで俺だけここに呼ばれたんだ?」



「私はエペタム以外に喋る武器とは話したことが無いのでね。君の主人が目覚めるまで、この老いぼれとエペタムの話し相手になってはくれんかね?」



「そりゃ構わないけど、やっぱりその剣も喋るのか…」



 クロは、自分以外に喋る武器がいたら会ってみたいと思っていたが、座っている村長の隣に置かれた剣、エペタムは、エルトリーデを斬ろうとした剣なので話しかけるのに気が引けていた。



「客人、いや客剣(きゃくけん)、先程はとんだご無礼を。まことに申し訳ない」



「お、おう。あんたがエペタムか」



 クロが躊躇(ためら)っていると、エペタムの方からコンタクトを取ってきた。

 エペタムはエクスカリバーと違って剣身が反っていて、刃渡りは五十センチほど、さっき見たときは片側にしか刃が無かった。たしか、刀という種類の剣だったはずだ。



「いかにも、拙者がエペタムでござる。生前の名は小十郎。越後(えちご)の国の侍でござった」



「あんた生前の記憶があるのか!?」



「私がこいつと出会った当初は、何も覚えていなかったんだがね」



「この村の防衛をしているうちに戻ってきたのでござる」



 驚くことに、エペタムはすでに記憶を全て取り戻しているらしい。生前の名、どこに住んでいたのか、どのように生きていたか、何故死んだのか、それら全てを思い出したのだと言う。



「じゃあ、あんたも死神に?」



「死神?いや、拙者をこの世界に生まれさせたのは閻魔(えんま)様でござる。たしか、『異世界を救うことができたら生き返らせる』と」



「そいつだ!俺もそう言われてこの世界に剣の姿で送られたんだ!」



 聞き覚えのある条件。死神はエペタムに違う名を名乗ったようだ。やはりエペタムも生き返るために死神のゲームに参加させられたのか。



「それならエペタム、あんたも一緒に魔王を倒しに行かないか?」



 空飛ぶ刀が仲間になってくれれば心強い。エルトリーデは仲間がいらないとか言っていたが、この先を考えるとそうも言っていられないだろう。

 しかし、エペタムからの返答は意外なものだった。



「……申し訳ない、共には行けぬ。拙者はもう黄泉返(よみがえ)るつもりはないのでござる」

 どうも、肉付き骨です。

 カタナシャベッタァァァァ!

 変なテンションですいません。

 隣で座ってる村長さん、暇かもしれないのですが、少々お待ちを。必要なところでは話していただきますので。

 次回更新は早めにできるかと思います。

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