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死んでエクスカリバー  作者: 肉付き骨
異世界に生まれ落ちた剣
14/21

取り戻した記憶の欠片

「記憶が戻ったのですか!?」



 エルトリーデは兜の奥の瞳を輝かせ、嬉しそうな声で問うてきた。

 まさかと思い、色々思い出そうと試みたが…



「…っダメだ!これ以上は全然思い出せない…ぬか喜びさせちゃってごめんな」



「いえ、それでも少し記憶が戻ったのでしょう?大きな進歩ですわ」



 勇者エルトリーデは、こんな、剣になった俺の記憶が戻ることを喜んでくれるのか。口では捨てるとか、仲間なんていらないと言っているが、根っこは優しいんだな。



「エリー……ありがとう」



「そっ、そんな面と向かって言われると照れますわ…」



 面、無いんだけどな、俺。



「とっ、とにかく、クロ、これからもその、よろしくお願いしますわ…」



「なんだよ改まって?」



 エルトリーデの照れ隠しだと分かっているが、ついからかってしまう。かく言う俺も照れてるのかもな。

 宿屋に着いた俺は再び、エルトリーデの着替えの間革袋を被せられた。

 あ、信頼関係築けたわけじゃなかったのね…

 勇者と聖剣の仲、大して進展せず。


 どうも、肉付き骨です。予定より早く更新できましたね。

 今回は、記憶を取り戻すことが可能、ということを示そうと思い書いた一話です。

 次回は二日後に更新できそうです。インスピレーション!

 深夜のテンションをお許しいただきたいm(__)m

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