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♯8 日常回帰

男「で、だ」


母「どうしたの?」


男「何で俺の部屋に南京錠掛かってんですかねぇ」


母「ふっふーお母さん考えました!ひきこもるなら部屋じゃなくて家に引きこもりなさい」


男「とうとうボケたか?日本語で頼むわ」


母「だーかーらーご飯食べるのにも、お風呂入るのにも自分の部屋じゃ不便でしょー」


男「いや、パソコンは?漫画は!?」


母「ごめんね、男の事なんも考えないであんな男を一人にするようなもの買っちゃったからいけなかったの 安心してあんなもの全部後で全部捨てるから」


男「ふ、ふざけんな あれは俺のもんだ」


母「大丈夫!!代わりにこれからは母さんが話し相手になってあげる!もう一人じゃないよ」


男「いやいやいやネットの方がいいし、しかもこれからどこで寝ろっていうんだよ」


母「父さんのベッド空いてるから、母さんと同じ部屋で寝ようね」


男「は?この歳でババアと一緒に寝ろってか」


母「うん!おかーさん嬉しい」


男「…ありえねぇ」


幼女 (前話あたりから出番すくねぇ…)


母「とりあえずご飯作っちゃうからねー」ルンルン


幼女「随分、心が広いお母様ですねぇ こんだけだらけきったおにーさんに何も怒らないなんて」


男「お前マジで言ってる?」


幼女「ほえ?」


男「まともな奴が部屋に南京錠なんてかけると思うか?」


幼女「う、うーん」


男「あいつはな…怒らない代わりに、何をしでかすかわからないんだ…」


幼女「と、いうと?」


男「俺の部屋のドア…あれ何枚目だったかな…」


幼女「何枚…目…?」


男「ああ、俺の部屋の掃除という名目で、金属バットやら鉈やらでぶち破ってくんだよ」


幼女「お、おう」


男「あいつの悪行はそれだけじゃない…例えば―」



幼女「さ、さすがのあくまもそれにはドン引きですよ…悪意の塊じゃないですか…」


男「ところがどっこいあいつには悪気はこれっぽっちもない…」


母「男~さっきから誰と喋ってんの~?」


男「電話だから気にすんな」


幼女「どっちかっていうと念話ですかね」


男「誰がうまいことを言えと」


母「女の子~?男が女の子と電話するなんて隣の幼馴染ちゃん以来じゃない~」


男「違う」


幼女 (まぁ違いませんけどね)


母「えーなんて言ったか天ぷら揚げてて聞こえないー そうそうお外に出れるようになったんなら

幼馴染ちゃんにお線香の一本でもあげてきたらどうかなー」


男「辞めろ!!」


母「えー何ー?」


男「ちっ」


幼女「なるほどなるほど」


男「何がだ」


幼女「いえ、お気になさらずー親の言うことを聞くこともポイント減らしに有効ですよー」


男「まだ、いいだろ越えてるのはたった3ポイントなんだしこれからいくらでも…」


幼女「嘘ついたり、警察に補導されたので今108ポイントです」


男「」




母「さーできたよー男の好きなえび天もあるよってーあれ?1本足りない?おかしいなーさっきまでちゃんと2本あったのに」


幼女 (もぐもぐもぐもぐ)


男「お前か…」


母「え?お母さんじゃないよ!」


男「いや、なんでもない つか俺はいいからテメーで食えばいいだろ」


母「ううん お母さんおなか一杯だからちょうどエビだけは食べられないよ 男が食べて」


男「下手な芝居は―」


母「ね?」ニコッ


男「うっ…わーったよ食えばいいんだろ食えば」


母「えへへー」


幼女 (おにーさん意外と押しに弱いっと 要チェックやでぇ)


ピンポーン


母「あれ誰だろ はーーい」ドタドタドタ


母「アラ、幼馴染母サン!!」


男「!」ビクッ


母「エエウチノコカエッテキマシタ タイヘンゴシンパイオカケシマシター」


男「…」ガタガタガタ


幼女「どうしましたおにーさん」


母「オトコーコッチキテオレイ、イッテー」


男「…」


幼女「おにーさん?」


男「…」ガタガタガタガタガタ

この家のモデルは僕の高校時代の友人H君のおうちです

彼の家は通称モンスターハウスで何人たりとも彼の家にはたどり着けないのです。たどり着けたとしても何が待っているのか…彼の母親の正体は…おっと誰か来たようだ

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