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♯3 部屋とパソコンと私

男「嫌だ」


幼女「えーこんだけ説明させといてそれはないっしょー 前回の引きからしてそこは頑張る所でしょ~」


男「お前の言ってることの99パーセントが理解できないんだが」


男「もう地獄でもなんでもいいから俺を一人にして…」


幼女「ほーほー、かっこいい男のファッションサイトに情報アンテナサイトですかぁ」カチカチ


男「何人のパソコン勝手に見てやがる」


幼女「外に出たくないって言ってる割にはずいぶん流行に敏感なんじゃないですか」


男「ただ暇だから見ているだけだ」


幼女「そういえばおにーさん引きこもってる割におなかも出てないし痩せすぎてるってわけでもないのね」


男「そういう体質なんだろ」


幼女「聞いてもいいですかー」


男「なんだよ」


幼女「本当に引きこもってるんですか?」


男「どういう意味だ」


幼女「私も職業柄おにーさんみたいな人を何人か見てきましたけどそういう人たちは大体精神的にも肉体的にもどーでもいいやーって堕ちてるんですよ おにーさんからはそういう匂いがしないもんで」


男「色んなタイプの引きこもりがいてもいいだろ」


幼女「髪…短いよね」


男「自分で切ってるからな」


幼女「じゃあその時出たゴミは?」


男「あーーーもーーうっせーーいきなり来た挙句人のプライベートに踏み込んでくるな」


幼女「怒るっていうことは何かあるんですね~YOU話しちゃいなYO」


男「ない お前に話すことなど一つもない」


幼女「はーあーそうやって殻に閉じこもるー自分の悩みは自分だけのもの、誰にも迷惑かけない俺△」


男「くそちびまた殴られてーか」


幼女「おーこわいこわい、でもね…もし自分の中の爆弾処理に失敗したら?どうなると思う」


男「爆弾なんてないし」


幼女「答えは簡単」


男「だからお前は人の話を…」


幼女「ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」


男「うわっ」ガタっ


幼女「爆発するだけ。まぁ犯罪者に多いパターンだね」


男「俺が犯罪者になるって言いたいのか」


幼女「やだなぁ誰もそんな事言ってませんよぉ被害妄想120パーですねぇ カルピスくらい薄めるとちょうどいいですよ」


男「お前マジでムカつくないいから帰れ 俺は絶対死ぬつもりなんてないし」


幼女「そんな事言わず死んじゃいましょうよ~地獄の歯車になるのもまた一興ですよ♪」


男「あのさぁ…何でお前俺にこだわるんだよ、もっと簡単に死んでくれそうなやつほかにいるだろそっちいけ」


幼女「いやでーす♪あくまは楽しい事がだーいすき!!おにーさんからは楽しそうな匂いがぷんぷんしますし」


男「天界の命不足って、お前みたいなのがばっかじゃねーのか」


幼女「てへっ」


男「可愛くねーから」


幼女「でも、楽しいってとってもいい事ですよ 楽しいは生きていく上で最上のエネルギーの一つです」


男「じゃあ部屋でネットしてるのが一番楽しいから外には出ない」


幼女「人間界ではそれが普及してますけど、本当に楽しいですかねぇそれ わたしにはちっともわかんないですよ」


男「どこがだよこんな楽しいのに」


幼女「一人じゃないですか何があっても どんなコミュニティ手段をとったとしても」


男「こっちだって情報を発信してんだ一方通行じゃない分一人じゃないだろ」


幼女「冷静になって周りを見てください そこには何がありますか?自分とパソコンだけです」


男「それで何が悪い。俺は一人でいるのが楽しいんだ」


幼女「じゃあ何故一人暮らししないんですか?」


男「色々あんだよ……」


幼女「お金ですか?」


男「そ、そうだ先立つものがないから」


幼女「お金さえあればひとり暮らし始めるんですか?」


男「そうだな確実にそうしているだろうな めんどくさいババアの相手しなくてもいいし」


ドサドサドサ


男「!?」


幼女「どうぞ このお金はサービスですのでご自由にお使いください」


男(いくらあんだこれ…軽く1000万はあるだろ)


幼女「1億と5000万ですよ。まだ足りませんか?」


男「どういうつもりだ」


幼女「いえ、このお金を使って、実感してもらおうかなって」


男「何をだ」


幼女「このお金まさか私が生み出したと思います?」


男「違うのか?」


幼女「」フルフル


幼女「ちょっと日本銀行さんの金庫から拝借しました」


男「は?」


幼女「ちょっと取り寄せました」


男「ふ、ふざけんな そんな金使えるか!さっさと返せ」


幼女「ではこのお金は後で返しておきましょうか」


男「いるかそんな金」


幼女「やれやれ…働かないおニーさんがお金を得るためには誰かを不幸にしなければならないのですよ」


男「俺はそんな事望んでない!」


幼女「そうは言っても働かないのに生きていられるのは?おとーさんとおかーさんを不幸にしているからでは?」


男「子供が親に迷惑かけるなんて常識じゃないかどこの家庭でも一緒だ」


幼女「確かにそうですね ただその迷惑をかけた分をおっきくなるにつれて少しづつ返していってるのですよ おニーさんは?」


男「ぐっ…」


幼女「だいいち、親に迷惑をかけるのが常識なんて一人になれてませんよね?依存してますよね?」


男「う、うるさい」


幼女「おそらくおにーさんは一人になりたいっていう願いはクロですね むしろ誰かと繋がりたいと思ってる」


男「違う…俺は」


幼女「おにーさんの望みはそこですかね~」


男「違う!!」


幼女「そんな怒らないでくださいよぉ」


男「誰のせいだ誰の?」


幼女「一人が怖いならご心配なく 今は死ぬまで私が一緒にいますから!!」


男「帰ってくれ…」


幼女「じゃあ帰りますから河原まで送っていってくれますか?」


男「なんでだよ 普通に帰れ」


幼女「交換条件ですよ うるさいのがいなくなると思えば楽なもんでしょ」

次でようやく部屋から出れるか


あ、毎日ネット楽しいれす^q^

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